DC外部給電作業は、ここで説明している内容をよくお読みいただいた上で、正しい手順に沿って行ってください。
DC外部給電システムの使い方
DC外部給電作業前の重要確認事項
必ず、以下の点をご確認ください。
-
パーキングブレーキがかかっていること(パーキングブレーキの操作)
-
パワースイッチがOFFになっていること(EVシステムを停止)
-
地面が固く平らな場所に駐車すること
輪止めの使用をおすすめします。輪止めはレクサス販売店で購入することができます。
-
ボンネットが閉まっていること
-
シフトポジションがPになっていること
DC外部給電を開始するときは
-
車両のドアを解錠して、急速充電リッドを開ける(充電リッドの開閉)
急速充電リッド(車両の左側)を開けると、急速充電インレット照明が点灯します。
-
外部給電コネクターを急速充電インレットに挿し込む
“ カチッ” という音がして、外部給電コネクターが確実に接続されたことを確認してください。
外部給電コネクターの形状や取り扱い方法などは、外部給電器により異なります。外部給電器の取り扱い説明書に従って、作業を行ってください。
-
ブレーキペダルを踏まずに、パワースイッチを押してONにする
マルチインフォメーションディスプレイに”パワーON”と表示されていることを確認してください。
ブレーキペダルを踏んだままパワースイッチを押すと、EVシステムが始動してしまい、DC外部給電システムが使用できません。
センターディスプレイで外部給電の設定が行えます。
センターディスプレイでの操作: -
を押す
-
”外部給電”を押す
外部給電モードの選択画面が表示されます。
- ”EV給電モード”を押す
- 操作ガイド画面の表示に従う
- 外部給電器で開始操作をする
-
接続した電気製品の電源をONにする
DC外部給電中は、センターディスプレイの表示で、現在の給電状況をお知らせします。
知識
- DC外部給電システムの使用中は
-
-
シフトポジションをPからほかのシフトポジションに切り替えることはできません。
-
外部給電器の出力上限以上の電力を使用した場合、外部給電器が出力を制限したり、給電を停止したりすることがあります。
-
車両側の定格出力以上の電力を使用した場合、車両が給電を停止することがあります。
-
駆動用電池の残量・外気温・DC外部給電器の仕様などの条件により、車両側の定格出力以下の電力を使用した場合でも、給電を停止することがあります。
-
スマートエントリー&スタートシステムでドアを解錠・施錠することはできません。
-
ワイヤレスリモコンでドアの解錠・施錠をすることができます。使用する電気製品から発生するノイズにより、正常に作動しない場合があります。
-
ドアの開閉などにより、ブザーが鳴ったり、マルチインフォメーションディスプレイに“キーが見つかりません キーの所在を 確認してください”と表示されたりすることがあります。
-
気温が低いときまたは高いときは、出力を制限または停止することがありますが、異常ではありません。
その場合は、使用する電気製品を減らしてください。
-
走行中はDC外部給電システムを使用できません。
-
使用する電気製品によっては、周囲のテレビやラジオに雑音が入ることがあります。
-
炎天下など、車内が高温になる状態で使用すると、システムを保護するためにDC外部給電システムが自動で停止することがあります。
その場合は、いったん外部給電コネクターを取りはずしてから、車両を日陰に移動するなどして車内の温度を下げ、再度、DC外部給電を開始してください。
-
特に外気温が低いときは、駆動用電池を保護するため、DC外部給電システムを使用できないことがあります。
その場合は、いったん外部給電コネクターを取りはずしてからしばらく走行するなどして、駆動用電池を暖めてから使用してください。
-
DC外部給電システム使用中はエアコン・アクセサリーコンセントを使用することができます。
-
外部給電器に車両に異常があるようなメッセージ(例えば、「車両に異常が見つかりました」、「車両故障発生」など)が表示されても、車両の異常ではなく、外部給電器と車両間の通信異常である可能性があります。
この場合、外部給電コネクターの端子故障(接点不良)などが考えられます。外部給電器に付属の取り扱い説明書を確認してください。
-
警告
- DC外部給電システムを使用するときの警告
-
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、給電時に車両火災や感電事故などが発生し、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
-
傾いた場所や坂道などに停めて使用しない
使用中に車両を移動させたり、傾けたりしないでください。
-
ボンネットが閉まっていることを確認する
-
モータールーム内に顔や手を近付けない。
冷却ファンが急にまわりだすことがあります。ファンの回転部分にふれたり、近付いたりすると、手や着衣(特にネクタイ・スカーフ・マフラーなど)が巻き込まれるおそれがあります。
-
可燃物や危険物を車両の近くに置かない
-
腐食性のガスまたは溶液の発散する場所では使用しない
-
給電を開始する前に、接続した電気製品の電源がOFFになっていることを確認する
電源がONになっていると、電気製品が突然作動するおそれがあります。
-
車両をカーカバーなどで覆った状態で使用しない
-
お子さまなど、不慣れな方だけで作業を行わない
-
外部給電コネクターと急速充電インレットは、必ず直接接続する
外部給電コネクターと急速充電インレットとのあいだに、変換アダプターや延長コードなどを接続しないでください。
-
落雷の可能性がある天候のときはDC外部給電システムを使用しない
使用中、雷に気付いたときにはDC外部給電システムを停止してください。
-
急速充電インレットに急速充電コネクター・外部給電コネクター以外のものを挿し込まない
-
外部給電コネクター・急速充電インレットに異物がないか、または雪・氷が付着していないか確認する
付着している場合は、外部給電コネクターを接続する前にしっかりと取り除いてください。
-
急速充電インレットの端子部がぬれないようにする
-
外部給電コネクター・急速充電インレットの端子に金属製の鋭利なもの(ピンや針金など)を挿し込まない
-
- 車両に給電ケーブルが接続されているとき
-
ダイヤル式シフトを操作しないでください。
万一、給電ケーブルが故障していた場合、シフトポジションがPからほかのシフトポジションに切りかわることがあり、車両が動いて思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
- DC外部給電システムがおよぼす影響について
-
ペースメーカー(植込み型心臓ペースメーカー/植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータ)装着のお客様は、給電の操作はご自身ではなさらず、ほかの方にお願いしてください。
-
給電時は、外部給電器、給電ケーブルに近付かないでください。給電により、ペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。
-
給電中は車内にとどまらないでください。給電により、ペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。
-
ものを取るときなどに、ラゲージルームなど含めた車内に入り込まないでください。給電により、ペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。
-
- 接続する電気製品について
-
給電を行うときは、必ず本書および接続する外部給電器や使用する電気製品に付属の取り扱い説明書に記載されている注意事項をお守りください。
記載されている禁止事項を守らずに給電すると思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
- 接続する外部給電器について
-
必ず電動自動車用充放電システムガイドラインV2L DC版(DC外部給電システムについて)に準拠し、一般社団法人チャデモ協議会の認証を受けた外部給電器を接続してください。
それ以外の外部給電器を使用すると火災や感電事故が発生し、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
注意
- DC外部給電システムの故障を防ぐために
-
-
ケーブルを損傷するおそれがあるので、使用中は急速充電リッドでケーブルを挟まないでください。
-
外部給電コネクターを急速充電インレットに抜き挿しするときは、過度の負荷をかけないでください。
挿し込み不足の原因になります。
-
給電中に外部給電コネクター・ケーブルに物をのせたり、引っかけたりしないでください。
-
給電中に外部給電コネクター・ケーブルを引っ張ったり、過度の負荷をかけたりしないでください。
-
給電中に外部給電コネクター・ケーブルに異常な発熱を感じたらすぐに使用を中止してください。
-
- 車から離れるとき
-
盗難を防止するため、ドアが確実に施錠されたことを確認してください。
DC外部給電を停止するときは
- 使用している電気製品の電源をOFFにする
-
外部給電器を停止させる
外部給電器に付属の取り扱い説明書に従い、操作してください。
パワースイッチをOFFにしても給電を停止できます。
-
外部給電コネクターを取りはずす
外部給電コネクターの形状や取り扱い方法などは、外部給電器により異なります。外部給電器に付属の取り扱い説明書に従って、作業を行ってください。

-
充電リッドを閉める

知識
- DC外部給電後、マルチインフォメーションディスプレイに“充電システム確認のため充電リッドを閉めてください取扱書を確認”が表示されたとき
-
「急速充電後・V2H 充電/ V2H 給電後、マルチインフォメーションディスプレイに“充電システム 確認のため 充電リッドを閉めてください取扱書を確認”が表示されたとき」の手順に従い、処置してください。(“充電システム 確認のため 充電リッドを 閉めてください 取扱書を確認”)
- 外部給電コネクターをアンロックできないとき
-
「急速充電コネクターをアンロックできないとき」の手順に従い、処置してください。(急速充電コネクターをアンロックできないとき)
注意
- DC外部給電システムの故障を防ぐために
-
給電を停止するときは、使用している電気製品の電源を切ってから停止してください。
- DC外部給電システムを使用したあとは
-
-
外部給電コネクターを急速充電インレットから取りはずすときは、過度の負荷をかけないでください。
-
急速充電インレットから外部給電コネクターを取りはずしたあとは、必ず急速充電リッドを閉めてください。
急速充電インレットを開けたままにすると、急速充電インレットに水や異物が入り、故障につながるおそれがあります。
-
合わせて見られているページ
