ディスクホイールに装着された空気圧バルブ、および送信機が一定周期ごとに各輪のタイヤ空気圧を監視し、タイヤの空気圧の低下を早期に知らせるタイヤ空気圧警報システムが付いています。

タイヤ空気圧警報システムは状況に応じて2種類の警報とタイヤ空気圧警告灯、ブザーでお知らせをします。（タイヤ空気圧警告灯（警告ブザー））

マルチインフォメーションディスプレイ
センターディスプレイ
  • “空気圧を調整してください”が表示されたとき

    通常の使用によって、タイヤの空気圧が低下した場合に表示されます。

  • “すみやかに安全な 場所でタイヤ点検”が表示されたとき

    急激にタイヤの空気圧が低下した場合に表示されます。

    ただし、このシステムはパンク等を検出できない場合があります。

  • タイヤ空気圧警報システムが検知した空気圧をセンターディスプレイに表示できます。（タイヤ空気圧）

知識

定期的なタイヤ空気圧の点検

タイヤ空気圧警報システムは、日常点検の代用ではありません。

日常点検として必ずタイヤを点検してください。

タイヤの点検方法は、別冊“メンテナンスノート”を参照してください。

タイヤ空気圧表示
  • パワースイッチをONにしたあと、空気圧が表示されるまで2,3分かかります。

    また、空気圧が調節された場合も、表示が更新されるまで2,3分かかります。

  • タイヤ空気圧は温度によって変化します。また、表示された空気圧は空気圧計で測定した数値と異なる場合があります。
タイヤ空気圧警報システムが正常に働かないおそれのある状況
  • 次の場合は、タイヤ空気圧警報システムが正しく作動しない場合があります。
    • 純正ホイール以外を使用したとき
    • 純正装着タイヤ以外に交換したとき
    • 指定サイズ以外のタイヤに交換したとき
    • タイヤチェーンなどを装着しているとき
    • 電波を遮断するフィルムがウィンドウに貼り付けられているとき
    • 車両（特にホイール／ホイールハウスの周辺）に多くの雪や氷などが付着しているとき
    • タイヤ空気圧が指定空気圧より極端に高いとき
    • タイヤ空気圧警報バルブ／送信機を搭載していないホイールを使用しているとき
    • タイヤ空気圧警報バルブ／送信機のIDがタイヤ空気圧警報コンピューターに登録されていないとき
  • 次の場合は正しい性能が確保できない場合があります。
    • 近くにテレビ塔や発電所／ガソリンスタンド／放送局／大型ディスプレイ／空港など、強い電波やノイズの発生する場所にいるとき
    • 無線機や携帯電話／コードレス式電話などの無線通信機器が車両付近にあるとき

    電波状況によってタイヤ位置情報が正しく表示されない場合は、走行して電波状況がかわることで正しく表示されることがあります。

  • 停車時は警報開始／警報解除までの時間が長くなる場合があります。
  • タイヤが破裂（バースト）したときなど、空気圧が急激に低下したときは、警報できない場合があります。

空気圧バルブ／送信機の装着

注意

タイヤ、ホイール、空気圧バルブ／送信機、バルブキャップの修理／交換
  • タイヤをホイールから脱着する際は、空気圧バルブ／送信機が損傷しないよう注意してください。脱着手順の詳細は、レクサス販売店へご相談ください。
  • レクサス指定の純正ホイールを使用してください。

    レクサス指定の純正ホイール以外を使用すると、空気圧警報システムが正しく作動しないおそれがあります。

  • ホイールを交換したときは、空気圧バルブ／送信機を装着してください。空気圧バルブ／送信機が装着されていないと、タイヤ空気圧警告灯が消灯しません。
  • バルブキャップを必ず取り付けてください。バルブキャップをはずしていると、水が浸入してバルブが腐食し、固着やエアー漏れの原因となります。
  • バルブキャップを交換するときは、指定以外のバルブキャップを使用しないでください。バルブキャップが固着するおそれがあります。
タイヤパンク応急修理キットを使用したときは

空気圧が正確に計測できなくなることがあります。できるだけ早くレクサス販売店で点検を受け、空気圧バルブ／送信機を交換してください。

タイヤやホイールを交換するときは、付けかえたホイールにも空気圧バルブ／送信機を装着してください。

バルブ／送信機を装着する場合は、専用のIDコードをコンピューターに登録する必要があります。（IDコードを登録する）

知識

ホイールごとタイヤを交換するとき

タイヤ空気圧バルブ／送信機のIDコードが登録されていないと、タイヤ空気圧警報システムは正しく作動しません。

その場合、約10分間走行したあとシステム異常となり、タイヤ空気圧警告灯が約1分間点滅、その後点灯します。

タイヤの位置を登録する

タイヤローテーションを行ったときは、タイヤの位置を登録する必要があります。

お客様自身でタイヤ位置を登録することができます。適度に右左折もしながら、直進走行をすることでタイヤ位置は登録されますが、走行条件や走行環境によっては、登録が完了するまでに時間がかかる場合があります。

  1. 車を安全な場所に駐車し、15分以上EVシステムを停止します。
  2. EVシステムを始動します。

    車両が動いているときは、タイヤ位置の登録操作はできません。

  3. センターディスプレイでを選択します。
  4. “車両カスタマイズ”を選択します。
  5. “タイヤ空気圧”を選択します。
  6. “タイヤローテーション”を選択します。
  7. “OK”を選択します。

    マルチインフォメーションディスプレイにタイヤ位置登録中のメッセージが表示されます。タイヤ空気圧表示が“---”になり、タイヤの位置判定を開始します。

  8. 約40km/h以上で適度に右左折や直進をしながら約10～30分走行します。

    タイヤの位置判定が完了するとマルチインフォメーションディスプレイに各タイヤの空気圧の表示と登録完了のメッセージが表示され、タイヤ位置の登録が完了します。

    約40km/h以上を維持できない場合でも長時間運転すると登録は完了しますが、1時間以上走行しても登録ができない場合は、パワースイッチはONのまま、安全な場所に約15分以上停車したあと、再度走行し直して下さい。

    知識

    タイヤ位置を登録するときは
    • 通常は約30分以内の走行で登録が完了します。
    • 車速が約40km/h以上のときに行われます。
    タイヤ位置登録の操作
    • タイヤ位置登録中にパワースイッチをOFFにしてしまった場合は、次回ONにしたとき、自動的にタイヤ位置判定処理が再開されるため、あらためて登録し直す必要はありません。
    • タイヤ位置判定中にタイヤ空気圧が表示されない場合でも、空気圧低下時はタイヤ空気圧警告灯が点灯します。
    タイヤ空気圧警報システムのタイヤ位置登録がうまくいかないとき
    • 次の場合は、タイヤ位置の登録に時間がかかる場合や、登録ができない場合があります。
      • 約40km/h以上で走行していない
      • 未舗装の場所を走行した

      1時間以上走行しても登録が完了できない場合は、安全な場所に約15分以上停車したあと、再度走行し直してください。

    • タイヤ位置登録中に車を後退させると、それまでのデータがリセットされるため、再度走行し直してください。

タイヤの空気圧を設定する

次のような場合は、タイヤの空気圧をタイヤ空気圧警報システムに設定する必要があります。

  • 指定空気圧が複数ある場合に、タイヤの指定空気圧を変更したとき
  • タイヤのサイズを変更するなどして、タイヤの設定空気圧を変更したとき

タイヤ空気圧を指定空気圧に調整している場合は、指定空気圧の値を選択して設定します。

指定サイズ以外のタイヤの使用などにより、タイヤ空気圧が指定空気圧以外の場合は、現在の空気圧で設定します。必ず空気圧を適切な値に調整してから設定操作をしてください。タイヤ空気圧警報システムは、この空気圧を基準として作動します。

指定空気圧で設定する

  1. EVシステムを始動します。

    車両が動いているときは、空気圧は設定できません。

  2. センターディスプレイでを選択します。
  3. “車両カスタマイズ”を選択します。
  4. “タイヤ空気圧”を選択します。
  5. “指定空気圧設定”を選択し、フロントタイヤとリヤタイヤの空気圧を選択します。（タイヤの指定空気圧の確認）
  6. “OK”を選択します。

    タイヤ空気圧警告灯がゆっくり3回点滅します。

    空気圧の設定が完了するとマルチインフォメーションディスプレイに設定完了のメッセージが表示されます。

知識

タイヤ空気圧の設定がうまくいかないとき
  • 空気圧設定操作時に警告灯が3回点滅しない場合、設定が開始されていないおそれがありますので、設定手順を最初からやり直してください。
  • 上記の方法でも空気圧を設定できない場合は、レクサス販売店にご相談ください。

現在の空気圧で設定する

警告

必ず空気圧を適切な値に調整してから設定操作をしてください。お守りいただかないと、タイヤ空気圧が低下してもタイヤ空気圧警告灯が点灯しない、または適切な空気圧でもタイヤ空気圧警告灯が点灯してしまうことがあります。

  1. タイヤの空気圧を適切な値に調整します。

    タイヤ空気圧の調整はタイヤが冷えた状態で行ってください。

  2. EVシステムを始動します。

    車両が動いているときは、空気圧は設定できません。

  3. センターディスプレイでを選択します。
  4. “車両カスタマイズ”を選択します。
  5. “タイヤ空気圧”を選択します。
  6. “現在の空気圧を設定”を選択します。
  7. “継続”を選択します。

    タイヤ空気圧警告灯がゆっくり3回点滅し、マルチインフォメーションディスプレイに設定中のメッセージが表示されます。

    空気圧の設定が完了するとマルチインフォメーションディスプレイに設定完了のメッセージが表示されます。

知識

タイヤ空気圧警報システムの警報精度
  • 現在の空気圧で設定する場合、タイヤ空気圧警報システムの警報精度は、空気圧設定を実施したときの状況によって異なります。このため、空気圧がわずかに低下している場合や、空気圧設定したときより高い空気圧の場合でも警報することがあります。
  • 必ず空気圧を調整した上で、現在の空気圧で設定を実施してください。なお、空気圧の調整および設定操作は、タイヤが冷えた状態で行ってください。
空気圧設定の操作
  • 空気圧設定中にパワースイッチをOFFにしてしまった場合は、次回ONにしたとき、自動的に設定処理が再開されるため、あらためて設定し直す必要はありません。
  • 空気圧設定の必要がない状態で誤って現在の空気圧で設定の操作を行ってしまったときは、タイヤが冷えている状態で指定空気圧に調整し、再度指定空気圧で設定もしくは、現在の空気圧で設定で空気圧設定操作を行ってください。
タイヤ空気圧の設定がうまくいかないとき
  • 通常2、3分で終了します。
  • 空気圧設定操作時に警告灯が3回点滅しない場合、設定が開始されていないおそれがありますので、設定手順を最初からやり直してください。
  • 上記の方法でも空気圧を設定できない場合は、レクサス販売店にご相談ください。

IDコードを登録する

タイヤ空気圧バルブ／送信機には固有のIDコードが設定されているため、新しいバルブ／送信機を装着したときは、車両のコンピューターにIDコードを登録する必要があります。
  • ID コードはお客様自身で登録することができます。適度に右左折もしながら、直進走行をすることで登録されますが、走行条件や走行環境によっては、登録が完了するまでに時間がかかる場合があります。
  • すでにIDコードの登録がされているタイヤセットを使用する場合は、ID切りかえを行うと短い時間で切りかえることができます。（IDコードを切りかえる）

登録操作を行う前に、車両の近くにタイヤ空気圧バルブ／送信機を装着したホイールがないことを確認してください。

  1. 車を安全な場所に駐車し、15分以上EVシステムを停止します。
  2. EVシステムを始動します。

    車両が動いているときは、ID コードの登録操作ができません。

  3. センターディスプレイでを選択します。
  4. “車両カスタマイズ”を選択します。
  5. “タイヤ空気圧”を選択します。
  6. セット選択に表示されているセット（“セット1”または“セット2”）を確認します。

    表示されているセットにIDコードを登録します。

    登録するセットを変更したい場合は、表示されているセットをタッチし、登録したいセットを選択します。

    すでにIDコードが登録されているときは、タイヤ空気圧警告灯がゆっくり3回点滅し、マルチインフォメーションディスプレイに切りかえ中のメッセージが表示されます。

  7. “新規タイヤ登録”を選択します。
  8. “OK”を選択します。

    タイヤ空気圧警告灯がゆっくり3回点滅し、マルチインフォメーションディスプレイに登録中のメッセージが表示されます。IDコードの切りかえが中止され、登録を開始します。

    ID コードの登録が開始すると、タイヤ空気圧警告灯が約1分間点滅したあと点灯します。また、登録中はマルチインフォメーションディスプレイのタイヤ空気圧表示が“---”になります。

    知識

    登録操作時に警告灯が点滅しない場合、IDコードが登録されていないおそれがありますので、登録手順を最初からやり直してください。

  9. 約40km/h以上で適度に右左折や直進をしながら約10～30分走行します。

    登録が完了すると、タイヤ空気圧警告灯が消灯し、マルチインフォメーションディスプレイに登録完了のメッセージが表示されます。

    約40km/h以上を維持できない場合でも時間をかけることにより登録は完了しますが、1時間以上走行しても登録できない場合は、最初からやり直してください。

    知識

    ID コードの登録をするときは
    • 通常は約30分以内の走行で登録が完了します。
    • ID コードの登録は、車速が約40km/h以上のときに行われます。
    ID コードの登録がうまくいかないとき
    • 次の場合は、ID コードの登録に時間がかかる場合や、登録できない場合があります。
      • 走行前に約15分以上駐車していない
      • 約40km/h以上で走行していない
      • 未舗装の場所を走行した
      • 他車と併走し、自車のセンサーと他車のセンサーが判別できない
      • タイヤ空気圧バルブ／送信機を装着したホイールが車内や車両の近くにある
    • 登録中に車を後退させると、それまでのデータがリセットされるため、再度走行し直してください。
    • 1 時間以上走行しても登録できない場合は、ID コードの登録手順を最初からやり直してください。
    • 上記の方法でも ID コードを登録できない場合はレクサス販売店にご依頼ください。
  10. 異なる空気圧に調整されているタイヤを取り付けた場合は、タイヤ空気圧警報システムにタイヤ空気圧を設定する必要があります。（タイヤの空気圧を設定する）

    同じ空気圧に調整されている場合は、空気圧を設定するは必要ありません。

IDコードの登録を中止する

IDコードの登録を中止するには、センターディスプレイで“新規タイヤ登録”を再度選択します。

IDコードの登録を中止すると、タイヤ空気圧警告灯が消灯します。

タイヤ空気圧警告灯が消灯しないときは、IDコードの登録が正常に中止できていません。正しく中止するためには、再度、“新規タイヤ登録”を選択し、警告灯が消灯することを確認してください。

IDコードを切りかえる

この車両は2 セット分のID コードを登録することができるタイヤ空気圧警報システムが備わっています。通常使用するタイヤと冬用タイヤの2 セットを登録しておくと便利です。
  • この機能は2セット目（セット2）のタイヤを登録してある場合のみ、切りかえをすることができます。セット2のタイヤが登録されていない場合、“セット2（未登録）”と表示され、選択しても切りかえはできません。

    IDコードの登録はお客様自身で登録することができます。（IDコードを登録する）

  • ID コードを登録したときのセットでタイヤの交換をしたときのみ切りかえをすることができます。他のセットのIDコードを混在させた場合は作動しません。
  • IDコード登録中は、正常にIDコードの切りかえができないおそれがあります。IDコードの登録を中止してから切りかえを行ってください。（IDコードの登録を中止する）
  1. 切りかえをしたいタイヤセットに交換します。
  2. センターディスプレイでを選択します。
  3. “車両カスタマイズ”を選択します。
  4. “タイヤ空気圧”を選択します。
  5. セット選択に表示されているセット（“セット1”または“セット2”）をタッチします。
  6. 登録したいセットを選択し、“OK”をタッチします。

    タイヤ空気圧警告灯がゆっくり3回点滅し、切りかえ中のメッセージが表示され、IDコードの切りかえを開始します。

    IDコードの切りかえが開始すると、タイヤ空気圧警告灯が約1分間点滅したあと点灯します。また、切りかえ中はマルチインフォメーションディスプレイのタイヤ空気圧表示が“---”になります。

    約2分後にID コードの切りかえが完了し、タイヤ空気圧警告灯が消灯して、マルチインフォメーションに登録完了のメッセージが表示されます。

    約4分経過しても切りかえが完了しない場合は、切りかえが完了しないメッセージが表示されます。

    装着しているタイヤセットを確認して、切りかえ手順を最初からやり直してください。

  7. 異なる空気圧に調整されているタイヤを取り付けた場合は、タイヤ空気圧警報システムにタイヤ空気圧の設定が必要です。（タイヤの空気圧を設定する）

    同じ空気圧に調整されている場合は、空気圧を設定するは必要ありません。

  8. タイヤの位置を登録します。（タイヤの位置を登録する）

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