フロントデフロックは、すべりやすい路面や凹凸のある路面でタイヤが空転するときにのみ使用する緊急脱出用の装置です。特に前輪が空転しているときに効果を発揮します。
ON/OFFを切りかえる
スイッチを押すと、フロントデフロック作動表示灯・デフロック表示内の表示灯が数秒間点滅し、フロントデフロックが完了すると表示灯が点灯にかわります。
表示灯が点灯したら、システムが使用できます。
もう一度押すと、フロントデフロック状態が解除され、表示灯が消灯します。

知識
- フロントデフロックを使用するときは
- フロントデフロックを使用する前に、まず、脱出できそうな場合は、センターデフロック状態で、トランスファースイッチをL4に切りかえて脱出を試みてください。それでも脱出できない場合は、フロントデフロックを使用してください。 - タイヤが止まっていることを確認してからロックしてください。 
- 脱出できたら、ただちにフロントデフロック状態を解除してください。 
 
- フロントデフロックの解除について
- フロントデフロックを解除しても作動表示灯が点滅し続ける場合は、車両が動いているときに、周囲の安全を確認の上、ハンドルを左右にまわすと、フロントデフロック状態が解除されます。 
- フロントデフロック状態自動解除機能
- 次のいずれかの操作をすると、フロントデフロック状態が解除されます。 - トランスファースイッチをH4に切りかえる 
 - センターデフロック状態を解除する 
 
- フロントデフロック使用後は
- フロントデフロック作動表示灯・デフロック表示内の表示灯が消灯したことを確認してください。 
- フロントデフロック作動表示灯・デフロック表示内の表示灯について
- フロントデフの切りかえ作動中は表示灯が点滅します。 
- フロントデフロックへ切りかえたときに、表示灯が点滅し続けた場合は、車両が動いているときに、周囲の安全を確認の上、ハンドルを左右にまわしてください。 
 - 以上を実施しても、表示灯が点滅し続けたときは、4WDシステムに異常があるおそれがあります。この場合、フロントデフロックの切りかえはできません。ただちにレクサス販売店で点検を受けてください。 
- フロントデフロック状態のときは
- フロントデフロック状態のときは、次のシステムが使用できません。 - マルチテレインABS 
- ブレーキアシスト 
- VSC 
- ダウンヒルアシストコントロールシステム 
- ターンアシスト機能 
- アクティブTRC 
 ※:- フロントデフロック/リヤデフロック状態のとき 
警告
- フロントデフロックを使用するにあたって
- 次のことをお守りください。 - お守りいただかないと、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。 
- 一般走行中に使用しない 
 
- フロントデフロックを使用すると、ハンドル操作ができなくなるおそれがあります。 
 
- 直進性が非常に強くなるため、舗装路では非常に曲がりにくくなります。 
 
- 雪や氷の路面では安定した旋回ができなくなります。 
 
- 片側のタイヤのみがすべりやすい路面にある場合、減速時や加速時に車両の向きが急にかわりやすくなります。 
 
- 空転が止まるまで使用しない 
 
- フロントデフロック状態では、車速約8km/h以上で走行しない 
 
- フロントデフロックの使用後はすぐにスイッチをOFFにし、フロントデフロック状態のまま走行しない 
 
