タイヤの点検は、法律で義務付けられています。日常点検として必ずタイヤを点検してください。
タイヤの摩耗を均等にし寿命をのばすために、タイヤローテーション(タイヤ位置交換)をFR車は10,000kmごとに、AWD車は5,000kmごとに行ってください。

タイヤの点検項目

タイヤは次の項目を点検してください。
点検方法は別冊「メンテナンスノート」を参照してください。

  • タイヤ空気圧

    空気圧の点検は、タイヤが冷えているときに行ってください。

  • タイヤの亀裂・損傷の有無

  • タイヤの溝の深さ

  • タイヤの異常摩耗(極端にタイヤの片側のみが摩耗していたり、摩耗程度が他のタイヤと著しく異なるなど)の有無

知識

タイヤ空気圧の数値

空気圧 kPa(kg/cm2

前輪

後輪

250(2.5)

250(2.5)

タイヤの指定空気圧は、運転席側のタイヤ空気圧ラベルで確認することができます。

※:

タイヤが冷えているときの空気圧

タイヤ関連の部品を交換するとき

タイヤ・ディスクホイール・ホイール取り付けナットを交換するときは、レクサス販売店にご相談ください。

警告

点検・交換時の警告

必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと、駆動系部品の損傷や不安定な操縦特性により、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

  • タイヤはすべて同一メーカー・同一銘柄・同一トレッドパターンで、摩耗差のないタイヤを使用する

  • メーカー指定サイズ以外のタイヤやホイールを使用しない

  • ラジアルタイヤ・バイアスベルテッドタイヤ・バイアスプライタイヤを混在使用しない

  • サマータイヤ・オールシーズンタイヤ・冬用タイヤを混在使用しない

  • 他の車両で使用していたタイヤを使用しない
    以前どのように使用されていたか不明なタイヤは使用しない

異常があるタイヤの使用禁止

異常があるタイヤをそのまま装着していると、走行時にハンドルをとられたり、異常な振動を感じることがあります。また、次のような事態になり、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

  • 破裂などの修理できない損傷を与える

  • 車両が横すべりする

  • 車両の本来の性能(燃費・車両の安定性・制動距離など)が発揮されない

異常があるホイールの使用禁止

亀裂や変形などがあるホイールは使用しないでください。
走行中にタイヤの空気が抜けて、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

注意

走行中に空気もれが起こったら(ランフラットタイヤ非装着車)

走行を続けないでください。タイヤまたはホイールが損傷することがあります。

悪路走行に対する注意

段差や凹凸のある路上を走行するときは注意してください。
タイヤの空気が抜けて、タイヤのクッション作用が低下します。また、タイヤ・ホイール・車体などの部品も損傷するおそれがあります。

タイヤローテーションをするには

図で示すようにタイヤのローテーションを行います。

  • 前後のタイヤサイズが同じ車両

  • 前後のタイヤサイズが異なる車両

タイヤの摩耗状態を均一にし、寿命をのばすために、レクサスは定期点検ごとのタイヤローテーションをおすすめします。

タイヤローテーション後は、タイヤ空気圧警報システムの初期化を確実に行ってください。

ランフラットタイヤ

★:

グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

ランフラットタイヤには、タイヤの側壁にまたはマークが付いています。

  • タイヤサイズがXXX/XXRXXのタイヤ

    ランフラットタイヤを装着している場合は、タイヤがパンクしても、80km/hをこえない速度で、約80kmまで走行することが可能です。(ただし、気候や走行状況などによっては80km/hまでスピードを出せないこともあります)

    80km近くまで走行してしまう前に、必ずタイヤを交換してください。また、修理されたタイヤを使用しないでください。

  • タイヤサイズがXXX/XXRFXXのタイヤ

    ランフラットタイヤを装着している場合は、タイヤがパンクしても、80km/hをこえない速度で、約160kmまで走行することが可能です。(ただし、気候や走行状況などによっては80km/hまでスピードを出せないこともあります)

    160km近くまで走行してしまう前に、必ずタイヤを交換してください。また、修理されたタイヤを使用しないでください。

知識

ランフラットタイヤの取り扱いについて
  • ランフラットタイヤはこの車専用のため、他の車には使用しないでください。

  • ランフラットタイヤと標準タイヤを混ぜて使用しないでください。

  • レクサス指定の純正以外のホイールを使用した場合、ランフラットタイヤの高い機能性が発揮されないおそれがあります。

タイヤ空気圧警報システム

ディスクホイールに装着された空気圧バルブ、および送信機が一定周期ごとに各輪のタイヤ空気圧を監視し、タイヤの空気圧の低下を早期に知らせるタイヤ空気圧警報システムが付いています。

知識

タイヤ空気圧警報システムについて

タイヤ空気圧警報システムは、日常点検の代用ではありません。
日常点検として必ずタイヤを点検してください。
タイヤの点検方法は、別冊「メンテナンスノート」を参照してください。

タイヤ空気圧表示について
  • パワースイッチをONモードにしたあと、空気圧が表示されるまで2、3分かかります。また、空気圧が調節された場合も、表示が更新されるまで2、3分かかります。

  • タイヤ空気圧は温度によって変化します。また、表示された空気圧は、空気圧計で測定した数値と異なる場合があります。

タイヤ空気圧警報システムが正常に働かないおそれのある状況
  • 次の場合は、タイヤ空気圧警報システムが正しく作動しない場合があります。

    • 純正ホイール以外を使用したとき

    • 純正装着タイヤ以外に交換したとき

    • 指定サイズ以外のタイヤに交換したとき

    • タイヤチェーンなどを装着しているとき

    • 中子式ランフラットタイヤを装着しているとき

    • 電波を遮断するフィルムがウインドウに貼り付けられているとき

    • 車両(特にホイール・ホイールハウスの周辺)に多くの雪や氷などが付着しているとき

    • タイヤ空気圧が指定空気圧より極端に高いとき

    • タイヤ空気圧警報バルブ/送信機を搭載していないホイールを使用しているとき

    • タイヤ空気圧警報バルブ/送信機のIDがタイヤ空気圧警報コンピューターに登録されていないとき

  • 次の場合は正しい性能が確保できない場合があります。

    • 近くにテレビ塔や発電所・ガソリンスタンド・放送局・大型ディスプレイ・空港など、強い電波やノイズの発生する場所にいるとき

    • 無線機や携帯電話・コードレス式電話などの無線通信機器が車両付近にあるとき

      電波状況によってタイヤ位置情報が正しく表示されない場合は、走行して電波状況がかわることで正しく表示されることがあります。
  • 停車時は警報開始・警報解除までの時間が長くなる場合があります。

  • タイヤが破裂(バースト)したときなど、空気圧が急激に低下したときは、警報できない場合があります。

タイヤ空気圧警報システムの警報精度について

タイヤ空気圧警報システムの警報精度は、システムを初期化したときの状況によって異なります。このため、空気圧がわずかに低下している場合や、初期化したときより高い空気圧の場合でも警報することがあります。

空気圧バルブ/送信機の装着について

タイヤやホイールを交換するときは、付けかえたホイールにも空気圧バルブ/送信機を装着してください。

バルブ/送信機を装着する場合は、専用のIDコードをコンピューターに登録する必要があります。(→ID コードを登録するには

知識

ホイールごとタイヤを交換するとき

タイヤ空気圧バルブ/送信機のIDコードが登録されていないと、タイヤ空気圧警報システムは正しく作動しません。その場合、約10分走行したあとシステム異常となり、タイヤ空気圧警告灯が約1分間点滅、その後点灯します。

注意

タイヤ・ホイール・空気圧バルブ/送信機・バルブキャップの修理・交換
  • タイヤをホイールから脱着する際は、空気圧バルブ/送信機が損傷しないよう注意してください。脱着手順の詳細は、レクサス販売店へご相談ください。

  • レクサス指定の純正ホイールを使用してください。
    レクサス指定の純正ホイール以外を使用すると、空気圧警報システムが正しく作動しないおそれがあります。

  • ホイールを交換したときは、空気圧バルブ/送信機を装着してください。空気圧バルブ/送信機が装着されていないと、タイヤ空気圧警告灯が消灯しません。

  • バルブキャップを必ず取り付けてください。バルブキャップをはずしていると、水が浸入してバルブが固着する場合があります。

  • バルブキャップを交換するときは、指定以外のバルブキャップを使用しないでください。バルブキャップが固着するおそれがあります。

タイヤ空気圧警報システムを初期化するには

初期化が必要なとき

  • タイヤローテーションを実施したとき

  • 指定空気圧が複数ある場合に、タイヤの指定空気圧を変更したとき

  • IDコードの登録を実施したとき (→ID コードを登録するには

システムを初期化すると、現在のタイヤの空気圧が標準値として記憶されます。

初期化のしかた

  1. 車を安全な場所に駐車し、20分以上ハイブリッドシステムを停止する
    車両が動いているときは、初期化できません。
  2. タイヤの空気圧を指定の数値に調整する
    タイヤ空気圧の調整はタイヤが冷えた状態で行ってください。タイヤ空気圧警報システムは、この空気圧を基準として作動します。
  3. ハイブリッドシステムを始動する (→ハイブリッドシステムを始動するには
  4. メーター操作スイッチのまたはを押してを選択する
  5. またはを押して“車両設定”を選択し、 を押す
  6. またはを押して“TPWS”を選択し、 を押す
  7. またはを押して“初期化” を選択し、タイヤ空気圧警告灯が3回点滅を開始するまで を押し続ける
    タイヤ空気圧警報システム設定中のメッセージが表示され、初期化を開始します。
    初期化中はマルチインフォメーションディスプレイのタイヤ空気圧表示が“---”になります。
  8. 約40km/h以上で適度に右左折や直進をしながら約10~30分走行する
    タイヤの位置判定が完了するとマルチインフォメーションディスプレイに各タイヤの空気圧が表示されるようになり、初期化が完了します。
    約40km/h以上を維持できない場合でも時間をかけることにより初期化は完了できますが、1時間以上走行しても初期化できない場合は、安全な場所に約20分間停車したあと、再度走行し直してください。(→タイヤ空気圧警報システムの初期化がうまくいかないとき

知識

初期化するときは
  • 通常は約30分以内の走行で初期化が完了します。

  • 車速が約40km/h以上のときに行われます。

  • 必ず指定空気圧に調整した上で初期化してください。
    なお、空気圧の調整および初期化操作は、タイヤが冷えた状態で行ってください。

  • タイヤ空気圧警報システムはお客様自身で初期化することができます。適度に右左折もしながら、直進走行をすることで初期化されますが、走行条件や走行環境によっては、初期化が完了するまでに時間がかかる場合があります。

初期化操作について
  • 初期化中にパワースイッチをOFFにしてしまった場合は、次回ONモードにしたとき、自動的に初期化処理が再開されるため、あらためて初期化し直す必要はありません。

  • 初期化の必要がない状態で誤って初期化操作を行ってしまったときは、タイヤが冷えている状態で指定空気圧に調整し、再度初期化操作を行ってください。

  • タイヤ位置判定中にタイヤ空気圧が表示されない場合でも、空気圧低下時はタイヤ空気圧警告灯が点灯します。

タイヤ空気圧警報システムの初期化がうまくいかないとき
  • 次の場合は、初期化に時間がかかる場合や、初期化できない場合があります。

    • 約40km/h以上を維持して走行していない

    • 未舗装の場所を走行した

    • 他車と併走し、自車のセンサーと他車のセンサーが判別できない

1時間以上走行しても初期化できない場合は、安全な場所に約20分間停車したあと、再度走行し直してください。

  • 初期化中に車を後退させると、それまでのデータがリセットされるため、再度走行し直してください。

  • 初期化操作時に警告灯が3回点滅しない場合、初期化されていないおそれがありますので、初期化手順を最初からやり直してください。

  • 上記の方法でも初期化できない場合は、レクサス販売店にご相談ください。

警告

タイヤ空気圧警報システムを初期化するとき

必ず指定空気圧に調整してから初期化操作をしてください。
お守りいただかないと、タイヤ空気圧が低下してもタイヤ空気圧警告灯が点灯しない、または適切な空気圧でもタイヤ空気圧警告灯が点灯してしまうことがあります。

ID コードを登録するには

IDコード登録が必要なとき

  • 新しいバルブ/送信機を装着したとき

  • すでにIDコードの登録がされているバルブ/送信機を装着したとき(例えば、サマータイヤから冬用タイヤへの交換など)

タイヤ空気圧バルブ/送信機には固有のIDコードが設定されているため、車両のコンピューターにIDコードを登録する必要があります。

IDコード登録のしかた

  1. 車を安全な場所に15分以上駐車する(タイヤ交換作業を含む)
  2. ハイブリッドシステムを始動する (→ハイブリッドシステムを始動するには
  3. メーター操作スイッチのまたはを押してを選択する
  4. またはを押して“車両設定”を選択し、 を押す
  5. またはを押して“TPWS”を選択し、 を押す
  6. またはを押して“自動ID登録” を選択し、タイヤ空気圧警告灯がゆっくり3回点滅を開始するまで を押し続ける
    IDコード登録中のメッセージが表示され、登録を開始します。
    IDコードの登録が開始すると、タイヤ空気圧警告灯が約1分間点滅したあと点灯します。また、登録中はマルチインフォメーションディスプレイのタイヤ空気圧表示が“---”になります。
  7. 約2分間待つ
    すでにIDコードの登録がされている場合、タイヤ空気圧警告灯が消灯します。
  • タイヤ空気圧警告灯が消灯した場合

    1. タイヤ空気圧警報システムを初期化する (→初期化のしかた
  • タイヤ空気圧警告灯が消灯していない場合

    1. 約40km/h以上を維持しながらタイヤ空気圧警告灯が消灯するまで走行する
      約40km/h以上を維持できない場合でも時間をかけることにより登録は完了しますが、1時間以上走行しても登録できない場合は、最初からやり直してください。(→IDコードの登録がうまくいかないとき
    2. タイヤ空気圧警報システムを初期化する (→初期化のしかた

知識

IDコードの登録をするときは
  • 通常は約30分以内の走行で登録が完了します。すでにIDコードの登録がされている場合は、通常より短い時間で完了します。

  • IDコードの登録は、車速が約40km/h以上のときに行われます。

  • 登録操作を行う前に、車両の近くにタイヤ空気圧バルブ/送信機を装着したホイールがないことを確認してください。

  • IDコードの登録をしたあとに初期化を行ってください。IDコードの登録前に初期化すると、初期化が無効になります。

  • IDコードの登録が完了したあとは、走行によりタイヤが熱くなっているためタイヤが十分に冷えたあとで初期化操作を行ってください。

  • IDコードはお客様自身で登録することができます。適度に右左折もしながら、直進走行をすることで登録されますが、走行条件や走行環境によっては、登録が完了するまでに時間がかかる場合があります。

IDコード登録の中止について
  • IDコードの登録を中止するには、走行する前にパワースイッチをOFFにしてください。
    走行し始めた後に登録を中止する場合は、再度IDコードの登録操作を初めから行い、走行する前にパワースイッチをOFFにしてください。

  • IDコードの登録を中止した場合、次回パワースイッチをONモードにしたとき、タイヤ空気圧警告灯が約1分間点滅した後点灯します。
    タイヤ空気圧警報システムが正常に作動できるようになると、タイヤ空気圧警告灯が消灯します。

  • しばらく待ってもタイヤ空気圧警告灯が消灯しないときは、IDコードの登録が正常に中止できていないおそれがあります。正しく中止するためには、再度IDコードの登録操作を初めから行い、走行する前にパワースイッチをOFFにしてください。

IDコードの登録がうまくいかないとき
  • 次の場合は、IDコードの登録に時間がかかる場合や、登録できない場合があります。

    • 走行前に約15分以上駐車していない

    • 約40km/h以上を維持して走行していない

    • 未舗装の場所を走行した

    • 他車と併走し、自車のセンサーと他車のセンサーが判別できない

    • タイヤ空気圧バルブ/送信機を装着したホイールが車内や車両の近くにある

1時間以上走行しても登録できない場合は、IDコードの登録手順を最初からやり直してください。

  • 登録中に車を後退させると、それまでのデータがリセットされるため、再度走行し直してください。

  • 登録操作時に警告灯がゆっくり3 回点滅しない場合、IDコードが登録されていないおそれがありますので、登録手順を最初からやり直してください。

  • 上記の方法でもIDコードを登録できない場合はレクサス販売店にご依頼ください。

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