アイドリングストップの効果と注意

赤信号や交差点などの一時的な停車中、燃費向上やアイドリング騒音低減のため、エンジンスイッチを操作することなく、ブレーキペダルなどの操作によってエンジンを停止・再始動させるシステムです。

使用にあたり知っておいていただきたいこと

  • Stop & Start システムによるエンジン停止中にエンジンスイッチを押した場合、エンジンは自動で再始動しないため、通常のエンジン始動操作でエンジンを始動してください。
  • Stop & Start システムによりエンジンが再始動するとき、一時的にアクセサリーソケットやアクセサリーコンセントなどが使用できないことがありますが異常ではありません。
  • 電装品・無線機の取り付け・取りはずしはStop & Start システムに悪影響をおよぼす可能性があります。

    レクサス販売店に相談してください

  • 長時間停車する場合などには、エンジンスイッチをOFFにしエンジンを停止してください。
  • Stop & Start システムの作動によるエンジン停止状態からエンジンが再始動するとき、一時的にハンドルが重く感じることがあります。

坂道発進補助機能

Stop & Start システムによるエンジン停止後、エンジンが再始動し駆動力が発生するまでのあいだ、ブレーキ力を一時的に保持し坂道での車両後退を抑制します。駆動力が発生すると、保持していたブレーキ力を自動的に解除します。

  • 坂道だけでなく、平坦な場所でも作動します。
  • ブレーキから音が発生することがありますが異常ではありません。
  • ブレーキペダルの踏み応えが変わったり、振動が発生したりすることがありますが異常ではありません。

警告

Stop & Start システムが作動しているとき
  • 換気が悪い場所では、Stop & Start システムを非作動にしてください。エンジンが自動的に再始動する場合があるため、排気ガスが充満し、重大な健康障害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
  • Stop & Start システムによるエンジン停止中(Stop & Start 表示灯が点灯中)は、車から離れないでください。 エンジンが自動的に始動する場合があるため、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
  • Stop & Start システムによるエンジン停止中(Stop & Start 表示灯が点灯中)は、必要に応じてブレーキペダルを踏み、パーキングブレーキをかけてください。

注意

Stop & Start システムを正常に作動させるために

次のようなときはStop & Start システムが正常に作動しないおそれがあります。

レクサス販売店で点検を受けてください。

  • 運転席シートベルトを着用しているときに、メーター内のシートベルト非着用警告灯が点滅するとき
  • 運転席シートベルトをはずしているときに、メーター内のシートベルト非着用警告灯が点灯しないとき
  • 運転席ドアを閉めているにもかかわらず、メーターディスプレイにドア開警告表示が表示される、またはインテリアランプがドア開閉連動ONのときにインテリアランプが点灯するとき
  • 運転席ドアを開けているにもかかわらず、メーターディスプレイにドア開警告表示が表示されない、またはインテリアランプがドア開閉連動ONのときにインテリアランプが点灯しないとき

停車時にアイドリングストップする

エンジンが停止する

シフトポジションをDで走行中、ブレーキペダルを踏み車両を完全に停止させると、エンジンが自動的に停止します。Stop & Start システムによるエンジン停止中は表示灯が点灯します。

エンジンが再始動する

ブレーキペダルから足を離すと、エンジンが再始動します。エンジンが再始動すると表示灯は消灯します。

ブレーキホールドシステムが作動しているとき

  • Stop & Start システムによるエンジン停止中に、ブレーキペダルから足を離しても、エンジン停止状態を継続します。
  • Stop & Start システムによるエンジン停止中に、アクセルペダルを踏むと、エンジンが再始動します。
  • Stop & Start システムによるエンジン停止中に、エンジンが自動的に再始動してもブレーキホールドシステムによるブレーキ保持は継続します。但し、ブレーキホールドシステムの作動条件が満たされなくなった場合を除きます。

レーダークルーズコントロールシステムが作動しているとき

  • レーダークルーズコントロールによる停車時、ブレーキペダルを踏まなくてもエンジンが自動的に停止します。
  • 先行車が発進すると、エンジンが再始動します。
  • Stop & Start システムによりエンジンが自動的に再始動してもレーダークルーズコントロールによる停車は継続します。

知識

作動条件
  • 次の条件がすべて満たされたとき、Stop & Start システムが作動可能状態になります。
    • 一度、走行したあと
    • ブレーキペダルをしっかりと踏んでいるとき (レーダークルーズコントロールシステムによる停車中を除く)
    • シフトポジションがD のとき
    • 運転席シートベルトを着用しているとき
    • 運転席ドアが閉まっているとき
    • FrデフロスターがOFF のとき
    • アクセルペダルを踏んでいないとき
    • エンジンが十分暖まっているとき
    • 外気温が-5 ℃以上のとき
    • ボンネットが閉まっているとき
  • 次の状況では、Stop & Start システムによるエンジン停止が行われない場合がありますが異常ではありません。
    • エアコンを使用しているとき
    • 定期的な充電中のとき
    • バッテリーが十分に充電されていないとき(例:長期間の駐車後などバッテリーの充電量が低下、電気負荷が大きい、バッテリー液温が低い、バッテリーが劣化)
    • ブレーキ倍力装置の負圧が低下したとき
    • エンジン再始動後の経過時間が短いとき
    • 渋滞などで、断続的に停車するとき
    • エンジン冷却水温やトランスミッション油温が低いとき、または高すぎるとき
    • 勾配が急な坂道で停車したとき
    • ハンドル操作をしているとき
    • 標高が高いとき
    • バッテリー液温が低いとき、または高すぎるとき
    • バッテリーを脱着した後、しばらくの期間
  • Stop & Start システムによるエンジン停止中、次のときはエンジンが自動的に再始動します。(Stop & Start システムによるエンジン停止を再度行うには、一度走行してください)
    • エアコンをON にしたとき
    • FrデフロスターをONにしたとき
    • シフトポジションをDまたはP以外にしたとき
    • シフトポジションをP 以外にしたとき(PレンジでStop & Start システムによるエンジン停止中)
    • 運転席シートベルトをはずしたとき
    • 運転席ドアを開けたとき
    • Stop & Start キャンセルスイッチを押したとき
    • ハンドルを操作したとき
    • アクセルペダルを踏んだとき
    • 坂道などで車両が動き出したとき
    • 先行車が発進したとき(先行車発進告知機能有効時のみ)
  • Stop & Start システムによるエンジン停止中、次のときはエンジンが自動的に再始動する場合があります。 (Stop & Start システムによるエンジン停止を再度行うには、一度走行してください)
    • ブレーキペダルをさらに強く踏み込む、またはポンピングブレーキをしたとき
    • エアコンを使用しているとき
    • エアコンに関わる操作をしたとき(デフロスタースイッチなど)
    • バッテリーの充電量が低下しているとき
ボンネットを開けたとき
  • Stop & Start システムによるエンジン停止中にボンネットを開けたときは、Stop & Start システムによるエンジン停止状態からエンスト状態に移行され、エンジンが自動で再始動しません。その場合は通常のエンジン始動操作でエンジンを始動してください。
  • ボンネットが開いている状態でエンジンを始動したときは、ボンネットを閉めてもStop & Start システムは作動しません。ボンネットを閉め一度エンジンスイッチをOFF にし、30 秒以上待ってからエンジンを始動してください。

Stop & Start システムを非作動にする

オート設定でエアコンを使用しているときに、Stop & Start システムによりエンジンが停止した場合は、冷房時の温度上昇や暖房時の温度低下を抑えるため、ファンの風量を弱めたり、停止したりすることがあります。

次のようなときは、Stop & Start システムを非作動にして下さい。
  • 空調の効きを優先したいとき
  • フロントウインドウガラスが曇ったとき
  • エアコン吹き出し口から臭いが発生したとき

Stop & Start システムを非作動にするには、Stop & Start キャンセルスイッチを押して下さい。

ダウンヒルアシストコントロール非装着車
ダウンヒルアシストコントロール装着車

Stop & Start キャンセル表示灯が点灯します。もう一度Stop & Start キャンセルスイッチを押すと、作動可能状態にもどり、Stop & Start キャンセル表示灯が消灯します。

知識

Stop & Start システムの自動再開

Stop & Start システムをStop & Start キャンセルスイッチによって非作動にしていても、一度エンジンスイッチをOFF にしてからエンジンを始動することによって、Stop & Start システムは自動的に作動可能状態にもどります。

Stop & Start システムのメッセージ

次のとき、メーターディスプレイにStop & Start メッセージアイコン (inline)と、メッセージが表示されることがあります。

▶ Stop & Start システムによるエンジン停止が行われないとき

メッセージ

状況

「アイドリングストップ 故障 販売店で 点検してください」

Stop & Start システムに異常があるおそれがあります。

レクサス販売店で点検を受けてください。

「ブレーキをもう少し 踏んでください」

ブレーキペダルを踏む力が足りない

ブレーキペダルを踏み足すと作動します。

「専用バッテリー 非装着」

Stop & Start システム専用品以外のバッテリーを装着した可能性がある

Stop & Start システムが作動しません。

レクサス販売店で点検を受けてください。

「バッテリー 充電中」

  • バッテリーの充電量が低下している可能性がある

    バッテリー充電を優先するため、一時的にアイドリングストップを禁止していますが、エンジンをしばらく作動させると作動可能状態になります。

  • リフレッシュ充電中の可能性がある

    最大1時間のリフレッシュ充電が完了すると作動可能状態になります。

  • 長期間(1時間以上)にわたって継続的に表示される

    バッテリ劣化の可能性がありますのでレクサス販売店に相談してください

「アイドリングストップ できません」

  • 一時的にアイドリングストップを禁止している

    エンジンをしばらく作動させると作動可能状態になります。

  • ボンネットが開いている状態でエンジンを始動した可能性がある

    ボンネットを閉め一度エンジンスイッチをOFF にして、30秒以上待ってからエンジンを始動すると作動可能状態になります。

「作動準備中」

  • 標高が高い
  • ブレーキ倍力装置の負圧が低下している

    ブレーキ倍力装置の負圧が所定値まで生成されると作動可能状態になります。

「エアコン優先」

  • 外気温が高い、または低いときにエアコンを使用している

    エアコンの設定温度と室内温度の差が小さくなると作動可能状態になります。

  • FrデフロスターをON にしている
▶ Stop & Start システムによるエンジン停止中にエンジンが自動的に再始動したとき

メッセージ

状況

「作動準備中」

ブレーキペダルをさらに踏み込んだ、またはポンピングブレーキをした

走行することによりブレーキ倍力装置の負圧が所定値まで生成されると作動可能状態になります。

「エアコン優先」

  • エアコンをON にした、またはエアコンを使用している
  • FrデフロスターをON にした

「バッテリー 充電」

バッテリーの充電量が低下している可能性がある

エンジンをしばらく作動させることでバッテリーが充電されると作動可能状態になります。

オーディオが突然OFFになった

大音量でオーディオを使用しているとき、バッテリーの消費を抑えるためにオーディオを自動的にOFFにする場合があります。

オーディオを再度使用するには、エンジンスイッチをOFFにして3秒以上待ってからACCまたはONにしてください。

バッテリーの端子を外して再接続したときに、オーディオが作動しないことがあります。

いったんエンジンスイッチをOFFにし、次の操作を2回繰り返すことでオーディオが作動します。
  • エンジンスイッチをONにし、再度エンジンスイッチをOFFにする

合わせて見られているページ

このページは役に立ちましたか?