指紋認証システムとは、車両に登録された指紋情報とエンジンスイッチ上の指紋センサーにふれた指で指紋認証を行い、認証に成功しないとエンジンを始動することができないシステムです。
指紋情報の登録・消去については別冊「マルチメディア取扱説明書」を参照してください。
- 指紋センサー
指紋認証システムとは、車両に登録された指紋情報とエンジンスイッチ上の指紋センサーにふれた指で指紋認証を行い、認証に成功しないとエンジンを始動することができないシステムです。
指紋情報の登録・消去については別冊「マルチメディア取扱説明書」を参照してください。
納車時は指紋情報が未登録です。未登録の状態でもスマートエントリー&スタートシステムとしてエンジンを始動することができます。
指紋認証結果の一致だけではエンジンスイッチのモードの切りかえやエンジンの始動をすることはできません。必ず電子キーを携帯する必要があります。
指紋認証はマイセッティング機能の認証デバイスとして使用されます。(→マイセッティング)
指紋情報を登録するときは、エンジンの始動を行う姿勢で指紋センサにくり返しタッチしてください。
指紋情報を登録するときは、エンジンを始動するときに使用する指で複数回タッチする必要があります。指のあてる位置を少しずつかえながら、広い範囲をタッチしてください。
指紋情報を初めて登録すると、自動的に指紋認証システムがONになります。指紋認証システムのON/OFFは、マルチメディア画面で確認することができます。詳しくは、別冊「マルチメディア取扱説明書」を参照してください。
指紋センサーにタッチするときは、指がセンサーの全面にかかるようにしてください。指先や指の側面で押すと認証できないことがあります。
タッチ操作はゆっくり行ってください。速すぎたり、強すぎたり、スライドしながらさわると、正常に認識できないことがあります。
指紋センサーをくり返しタッチする場合、タッチからタッチまでの時間を約1秒あけてください。素早くタッチをくり返すと認証失敗の原因となります。
本システムで利用する指紋情報は、セキュリティ機能およびマイセッティング機能で活用しています。指紋情報はエンジンスイッチ内にのみ暗号化した上で保存されており、指紋認証によるエンジンの始動許可やその他車両各種機能(シートやミラーポジションの自動調整等)以外での用途では使用いたしません。また、指紋情報が第三者へ開示、または提供されることはありません。保存された指紋情報はお客様の意思で消去することが可能です。
指紋情報の取り扱いについて、以下の項目を同意いただいた上でご利用ください。
指紋認証システムは完全な本人認証、照合、識別を保証するものではありません。指紋認証を使用されたこと、または使用できなかったことによって生じるいかなる損害に関しても、レクサスでは一切責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
本システムは指紋の特徴を認証に利用するものです。このため、指紋の特徴が少ないお客様は指紋情報登録ができない、もしくは指紋情報を登録できたお客様でも認証率が悪い場合があります。そのような場合、指紋認証システムをOFFにしてください。
指紋認証システムの認証性能はお客様の使用状況によって異なります。指が汚れていたり、ぬれていたり、乾燥や怪我など、指の状態によっては指紋の読取りが困難になったり、認証性能が低下する原因となります。
指紋情報の登録失敗や指紋認証失敗が頻発する場合は、指紋センサー表面を清掃、または指紋情報を登録し直してください。
エンジンスイッチに登録した指紋情報を移行することはできません。指紋情報の消去、または部品交換した場合は指紋情報を再度登録する必要があります。
指紋認証システムの故障診断を行う際に指紋情報を登録済みのお客様を特定できない場合は、レクサス販売店により指紋情報を消去する場合があります。
消去された指紋情報を復元することはできません。再度、指紋情報の登録を行う必要があります。
エンジンスイッチの交換をするときは、指紋情報を原則消去します。故障等により指紋情報を消去できない場合は、指紋情報が記憶された状態での部品回収、またはお客様へご返却があることをご了承ください。
部品回収した場合、故障解析の目的以外での利用はありません。
お客様へご返却した場合、エンジンスイッチにはお客様の個人情報が記憶されています。管理には十分にご注意ください。
車両を売却、譲渡、廃棄等する場合は必ず事前に指紋情報を消去してください。指紋情報が記憶されたまま、売却、譲渡、廃棄等された場合に生じるいかなる損害に関しても、レクサスでは一切責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
指紋センサーの表面を掃除するときは、糸くずの出ないやわらかい布で乾拭きしてください。
マルチメディア画面で指紋認証システムのON/OFF を切りかえることができます。詳しくは、別冊「マルチメディア取扱説明書」を参照してください。
指紋認証システムのON/OFFを切りかえるには、以下のことにご注意ください。
指紋情報を1 本以上登録する必要があります。
指紋情報を登録済みのお客様による指紋認証の成功かつエンジンスイッチをONにする必要があります。
指紋認証に成功しない場合でも、電子キーをエンジンスイッチにふれてエンジンスイッチをONにしたあと、指紋認証システムのON/OFFをマルチメディア画面で切りかえることができます。(→エンジンを始動するには)
指紋認証システムをOFFにすると、エンジンスイッチをOFFにしたとき、マルチインフォメーションディスプレイに指紋認証システムがOFFになっていることを示すメッセージが10日間表示されます。
エンジンスイッチの故障を防ぐために、次のことをお守りください。
強い衝撃を与えたり、本体の取り外し、分解、改造はしないでください。故障および破損の原因となります。
指紋センサーの表面をペン先など先の尖ったものでつついたり、ひっかいたりしないでください。指紋センサーの表面に傷が付く原因となります。
長時間の使用によりゴミがたまることがありますが、その場合でも先の尖ったもので取り除かないでください。
指紋センサーの表面やタッチ操作する指先に水滴や汚れが付着した場合は、指紋認証失敗の原因となります。
指紋センサーの表面にシールを貼ったり、インクで塗りつぶしたりしないでください。
指紋センサーの表面は定期的に清掃してください。ほこりや皮脂などの汚れ、汗などが指紋センサーの表面に付着、または結露が発生すると不作動の原因となります。
故障および破損の原因となるもの(ほこりや砂、染料、インク、石鹸、洗剤、酸や酸性の食品、油、ローションなど)が付着した場合、すぐに指紋センサーをきれいに掃除してください。
ガラスクリーナー、スプレー式の液体クリーナー、溶剤、アンモニアなどの洗浄剤や、ワックス、サンドペーパーなどの研磨剤の利用は避けてください。故障および破損の原因となります。