急な下り坂を一定の低速度で走行することができます。

システムはトランスファースイッチがH4で、ブレーキペダルとアクセルペダルを操作しておらず、かつ車速が30km/h以下のときに使用できます。

警告

ダウンヒルアシストコントロールシステムを使うときは

ダウンヒルアシストコントロールシステムを過信しないでください。車両性能の限界を高めるためのものではないので、常に路面状況をよく確認した上で、安全運転を心がけてください。

ダウンヒルアシストコントロールシステムを使用するときは

DAC/CRAWLスイッチを押す

ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点灯すれば作動可能状態です。

システムが作動しているときはスリップ表示灯が点滅します。このとき制動灯とハイマウントストップランプが点灯します。また、作動音が聞こえることがありますが、異常ではありません。

ダウンヒルアシストコントロールシステムの速度を設定する

希望の速度(約4 ~ 30km/h)に設定するには、MODE SELECTスイッチをまわします。

設定速度はマルチインフォメーションディスプレイに表示されます。

  1. 速度を上げる
  2. 速度を下げる

ダウンヒルアシストコントロールシステムの解除

  • DAC/CRAWLスイッチのインジケーター点灯時

    DAC/CRAWLスイッチをもう一度押す

  • DAC/CRAWLスイッチのインジケーター消灯時

    DAC/CRAWLスイッチを押してインジケーターを点灯している状態にします。

    点灯している状態でDAC/CRAWLスイッチをもう一度押す

ダウンヒルアシストコントロールシステムは徐々に作動を解除します。解除中はダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅し、解除されると消灯します。

表示灯が点滅している最中はシステムは作動しません。システムを作動させたいときは、もう一度スイッチを押します。

知識

ダウンヒルアシストコントロールシステムを使用するときは

ダウンヒルアシストコントロールシステムはシフトレバーがP以外のときに作動しますが、システムの効果を十分に発揮するために、前進時はM モードの1 または2 レンジにすることをおすすめします。

ダウンヒルアシストコントロールシステムが使用できないとき

フロントデフロック・リヤデフロックを使用しているとき

★:

グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅したとき
  • 次の場合は、ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅し、システムが作動しません。

    • トランスファースイッチをH4以外に変更したとき

    • シフトレバーがPにあるとき

    • 車速が約30km/h をこえたとき

    • ブレーキシステムが異常過熱したとき

  • 次の場合は、ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅しますが、システムは作動します。

    • シフトレバーがNにあるとき

    • DAC/CRAWLスイッチのインジケーター点灯時にDAC/CRAWL スイッチを押したとき

      ダウンヒルアシストコントロールシステムは徐々に作動を解除します。解除中はダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅し、解除されると消灯します。

長時間の使用について

ダウンヒルアシストコントロールシステムが長時間作動すると、ブレーキシステムが異常過熱するおそれがあるため、ブザーが鳴り機能が一時的に停止されます。この場合、ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅し、マルチインフォメーション内に“TRC Offしました”が表示されます。(通常走行は可能です)

しばらくして、ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点灯にかわり、“TRC Offしました”の表示が消えればシステムが使用可能となります。

作動音や振動について
  • エンジン始動時や発進直後に、エンジンルームから作動音が聞こえることがありますが、異常ではありません。

  • ダウンヒルアシストコントロールシステムが作動すると、次のような現象が発生することがありますが、異常ではありません。

    • 車体やハンドルに振動を感じる

    • 車両停止後もモーター音が聞こえる

システムに異常があるときは

次の場合は、レクサス販売店で点検を受けてください。

  • DAC/CRAWL スイッチを押しても、ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点灯しない

  • スリップ表示灯が点灯する

警告

正しく作動しないおそれのある状況

次の路面を走行する場合、特に、タイヤのグリップ性能の限界をこえるときや、タイヤが十分に接地していないときは、車両を一定の低速度に維持できないことがあり、乗員が重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

  • 泥、砂利の道路などのすべりやすい路面

  • 凍結路

  • 凹凸が大きな荒れた路面

このページは役に立ちましたか?