トランスファースイッチおよびセンターデフロックスイッチを操作して駆動系の作動状態を切りかえます。

トランスファースイッチ

  1. H4(ハイレンジ)
    一般走行に適しています。通常はこの位置で使用します。
  2. L4(ローレンジ)
    悪路・氷雪路・砂地・泥地など、とくに大きな駆動力を必要とする走行時に適しています。
    L4作動表示灯が点灯します。

トランスファーレンジの切りかえ

H4からL4へ切りかえ

  1. 車両を完全に停車させる
  2. シフトレバーをNにする
  3. トランスファースイッチを押しながら左(L4)へまわす
    L4に切りかわるとL4作動表示灯が点灯します。点灯するまで他の操作をしないでください。

L4からH4へ切りかえ

  1. 車両を完全に停車させる
  2. シフトレバーをNにする
  3. トランスファースイッチを押しながら右 (H4)へまわす
    H4に切りかわるとL4作動表示灯が消灯します。消灯するまで他の操作をしないでください。

センターデフロックスイッチ

ぬかるみなどでスタック(立ち往生)した場合の脱出時や急な降坂路の走行など、大きな駆動力を必要とする走行時に使用します。

センターデフロック状態になると、センターデフロック作動表示灯が点灯します。

もう一度押すと、センターデフロック状態が解除されます。

知識

トランスファースイッチの使用条件
  • エンジンスイッチがONのとき

  • シフトレバーがNにあるとき

  • 車両が完全に停車しているとき

L4作動表示灯について

H4とL4の切りかえ作動中は、表示灯が点滅します。

すべりやすい路面を走行するときは
  • 険しいオフロードを走行する場合、トランスファースイッチをL4、シフトレバーをMモードの2レンジにすることで、アクティブTRCのブレーキ制御をより効果的に活用できます。

  • スタック(立ち往生)した場合の脱出時や急な降坂路の走行など、最大の駆動力やエンジンブレーキを必要とする場合にはシフトレバーをMモードの1レンジにします。

センターデフロックスイッチの使用条件
  • エンジンスイッチがONのとき

  • 車速が約100km/h以下のとき

センターデフロック作動表示灯について

センターデフの切りかえ作動中は、表示灯が点滅します。

センターデフロックについて
  • L4でセンターデフロック状態にした場合、VSC OFF表示灯が点灯し、VSCは作動しません。

  • センターデフロックスイッチを操作後、表示灯が点滅したままのときや、センターデフロックを解除しても表示灯が消灯しないときは、周囲の安全を確認して、加減速または後退をしてください。

  • センターデフロック状態での急旋回は避けてください。急旋回した場合、前・後輪の回転差によりブレーキをかけた状態と同じような現象を起こし、運転しにくくなります。

フルタイム4WDの取り扱い
  • 4WD車といっても万能車ではありません。アクセル・ハンドル・ブレーキの操作は一般の車と同じく慎重に行い、常に安全運転を心がけてください。

  • スタック(立ち往生)したら、タイヤの下に石や木などをあてがい脱出するか、前進・後退をくり返し慣性を利用して脱出します。また、ぬかるみがひどいときはタイヤチェーンを利用するのも効果的です。

  • 急坂路を登るときは、登る前にあらかじめ路面の状態を確かめ、凹凸の少ないところを選びます。登りはじめと終わりはなだらかな斜面を選びます。

  • 急坂路を降りるときは、降りる前にあらかじめ路面の状態を確かめ、斜度にあった変速ギヤを選びます。降りる途中での変速は避けてください。

L4作動表示灯またはセンターデフロック作動表示灯が点滅したときは
  • トランスファーレンジ切りかえ時にL4作動表示灯が点滅し続けたときは、車両を完全に停車しシフトレバーがNに入っていることを確認してから、もう一度トランスファースイッチを操作し直してください。

  • トランスファースイッチを操作した際、L4作動表示灯が点灯または消灯する前にシフトレバーを操作すると、トランスファーの切りかえが完了せず、シフトポジションに関係なく駆動軸が拘束されません。(表示灯が点滅し、ブザーが鳴ります)

    この場合、シフトレバーをPに入れても車両が動くおそれがあり危険です。必ず、トランスファーの切りかえを完了させてください。

    切りかえを完了させるためには、車両を完全に停車しシフトレバーをNにして、切りかえが完了したこと(表示灯が点灯または消灯したこと)を確認してください。

  • エンジンが極端に冷えているときは、トランスファーレンジが切りかわらないことがあります。エンジンが暖まってから、もう一度トランスファースイッチを操作してください。

    以上を実施しても、L4作動表示灯またはセンターデフロック作動表示灯が点滅し続けたときは、エンジン・ブレーキ系統もしくはトランスファーの異常のおそれがあります。この場合、トランスファーレンジやセンターデフの切りかえはできません。ただちにレクサス販売店で点検を受けてください。

渡河について
  • 4WD車といえども水中走行に対しては万全ではありません。やむを得ず渡河する場合は次の事項を厳守してください。

    • 水中走行する前にあらかじめ河川の深さ・地形などを確かめてください

    • 河川進入時は最徐行(5km/h以下)してください

    • 河川に対し、直角または下流方向へ横断してください

    • 渡河途中での変速操作は避け、一気に渡りきってください

  • 渡河など水中走行したときは、次の項目を必ず点検し、メンテナンスを行ってください。

    • ブレーキの効き具合

    • エンジン・トランスミッション・トランスファー・ディファレンシャルなどのオイル量および質の変化(白濁している場合、水が混入していますのでオイルの交換が必要です)

    • プロペラシャフト・各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良

警告

トランスファーレンジをL4で走行するときは(プラスサポート装着車)

プラスサポートを使用しないでください。プラスサポートの急アクセル時加速抑制が作動した場合、駆動が制限され思わぬ事故につながるおそれがあります。

走行中の警告

必ず次のことをお守りください。

お守りいただかないと、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

  • 脱輪などにより、いずれかの車輪が宙に浮いているときは、むやみに空転させないでください

  • 車両旋回中や車輪空転中は、トランスファースイッチ操作およびセンターデフロックスイッチ操作を行わないでください

  • タイヤが空転中に急激なブレーキ操作をしないでください

注意

センターディファレンシャルの損傷を防ぐために

乾燥した舗装路面では、必ずセンターデフロック状態を解除して走行してください。また、高速道路ではトランスファースイッチをH4で走行してください。

このページは役に立ちましたか?