ハイブリッドシステムには、駆動用電池/パワーコントロールユニット/オレンジ色の高圧ケーブル/電気モーターなどの高電圧部位(最高約650V)や、冷却用ラジエーターなどの高温部位がありますので、ご注意ください。なお、高電圧部位などには、取り扱い上の注意を記載したラベルが貼付してありますので、ラベルの指示に従って正しい取り扱いをしてください。
警告
- 高電圧、高温の注意事項
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この車は、高電圧システムを使用しています。
次のことをお守りいただかないと、やけどや感電のおそれがあります。
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高電圧部位/高電圧の配線(オレンジ色)およびそのコネクターの取りはずし/分解などは絶対に行わないでください。
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走行後はハイブリッドシステムが高温になります。車に貼ってあるラベルの指示に従い、常に高電圧/高温部位に注意してください。
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駆動用電池に設置してあるサービスプラグは絶対にさわらないでください。サービスプラグは、レクサス販売店での車両の修理時などに、駆動用電池の高電圧を遮断するためのものです。
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- 事故が発生したとき
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次のことをお守りください。
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続発事故防止のため、安全な場所に停車して、パーキングブレーキをかけ、シフトポジションをP にして、ハイブリッドシステムを停止する。
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高電圧部位/高電圧配線(オレンジ色)などには、絶対にさわらない。
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車室内および車室外に、はみ出している電気配線には絶対にさわらない。
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液体の付着やもれがある場合は、駆動用電池の電解液(炭酸エステルを主とする有機電解液)の可能性があるため、絶対にさわらない。
駆動用電池の電解液(炭酸エステルを主とする有機電解液)が目や皮膚にふれると失明や皮膚傷害のおそれがあり危険です。万一、目や皮膚に付着した場合はただちに多量の水で洗い流し、早急に医師の診察を受けてください。
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駆動用電池の電解液がもれている場合は、車両に近付かない。
万一、駆動用電池が破損しても、電池内部の構造により大量に電解液が流出することはありませんが、流出すると蒸気を発生します。蒸気は目や皮膚に刺激性があり、吸引すると急性中毒を起こすおそれがあり危険です。
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火気や高温のものを絶対に近付けない。
電解液に引火するおそれがあり危険です。
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万一、車両火災が発生したときは、ABC消火器を使用して消火する。
水をかける場合は、消火栓などから大量にかけてください。
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タイヤが接地した状態でけん引しない。
電気モーターから発電され、破損の状態によっては、火災のおそれがあり危険です。
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車の下の路面などを確認し、エアコンの水以外の液体もれが見つかった場合、燃料系統が損傷している可能性があります。
そのままハイブリッドシステムを始動すると燃料に引火するおそれがあり危険ですので、始動しないでください。
できるだけ早くお車から離れ、状況をレクサス販売店へ連絡してください。
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知識
- 電磁波
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高電圧部位や高電圧配線は、電磁シールド構造になっています。従来の車や家電製品と比べて、電磁波が多いということはありません。
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アマチュア無線の一部(遠距離通信)において、受信時に雑音が混入する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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- 磁力の影響
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大型スピーカーなど、強い磁力を発生するものをラゲージルーム付近に取り付けたり、ラゲージルームに置いたりすると、ハイブリッドシステムに悪影響をおよぼす場合があります。
- 燃料補給
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プラグインハイブリッド車は、外部からの充電により蓄えた電気を使用して走行することができます。しかし、EVモードまたはAUTO EV/HVモード中でも一部の状況ではガソリンエンジンを使用するほか、HVモード中は走行の動力源としてガソリンエンジンを併用するため、燃料の補給は不可欠です。燃料計を確認し、残量が少なくなったときはすみやかに燃料を補給してください。
- 車を長期間使用しなかったとき
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車を長期間使用しなかった場合は、補機バッテリーや駆動用電池が充電不足になっている可能性があります。
駆動用電池が極端に充電不足になるのを防ぐため、外部電源から充電するか、少なくとも2~3ヶ月に一度はハイブリッドシステムを始動し、ガソリンエンジンの作動が自動的に停止したあと、パワースイッチをOFFにしてください。
「READY」インジケーターが点灯後、約10秒経過してもガソリンエンジンが作動しない場合は、そのままパワースイッチをOFFにしても問題ありません。
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車両に普通充電ケーブルを接続したまま長期間放置すると、システムチェックなどの制御が働くことにより、補機バッテリーの電力消費量が増加します。普通充電ケーブルを接続しておく必要がないときは、すみやかに車両から取りはずしておいてください。
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