EV走行可能距離

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マルチインフォメーションディスプレイに表示されるEV走行可能距離は、現在どのくらいEV走行(電気モーターのみでの走行)が可能かの目安を示しており、表示の距離を実際に走行できない場合があります。EV走行可能距離が表示されているときでも、一部の状況ではEV走行が解除され、エンジンを併用した走行となります。

マルチインフォメーションディスプレイに表示する値は、主に次のような情報から推定しています。

  • 現在の駆動用電池の残量
  • 電力消費率(単位電力量でEV走行できる距離)の学習値
  • 過去のエアコンシステムの電力消費量

電力消費率は走行のしかたによって変化します。電力消費率の学習は車両の充電を行うたびに車両が自動的に行っており、EV走行可能距離の推定に反映されます。このため、前回までの走行のしかたにより、満充電の状態で表示されるEV走行可能距離が前回と異なる場合があります。

学習値が安定するまでのあいだ(新車時から約1~2ヶ月ほど)は充電するごとにEV走行可能距離が大きく変化する場合がありますが、異常ではありません。

エアコンをONにしているときは電力消費量が多くなることを考慮して、過去のエアコン電力消費量のデータを基に、エアコンを使用した場合のEV走行可能距離を推定しています。

EV走行可能距離を伸ばすためのヒント

EV走行可能距離は、運転のしかた/道路状況/天候や気温/電装品の使用状況/乗員数などに大きく左右されます。

次のことに気を付けて運転していただくと、よりEV走行可能距離を伸ばすことが可能です。

発進時のゆるやかなアクセルペダル操作による加速

目安として、最初の5秒で時速20km/h 程度になるように加速してください。

やさしい発進を心がけるだけで電費/燃費の向上につながります。

走行モードをエコドライブモードにすると、アクセルペダルの踏み込みに対するトルクの発生がゆるやかになり、やさしいアクセル操作がしやすくなります。

同時にエアコンの制御はエコ空調モードに切りかわり、エアコンの作動が控えめになります。

十分な車間距離の確保/不要な加減速の防止

走行中は、一定の速度で走行することを心がけましょう。車間距離が短いと、むだな加減速をくり返すことになり、電費/燃費が悪化する原因となります。

停車前の早めのアクセルペダル操作のキャンセル

回生ブレーキの作動により、車の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、駆動用電池に充電することができます。

ハイブリッドシステムインジケーターで回生の状況を確認することができます。

減速時にブレーキペダルを軽く踏むことで回生量が増加し、より多くの電気エネルギーを回収できます。

ブレーキペダルを強く踏みすぎると、回収量の表示がいっぱいになってしまい、回収できる上限をこえてしまうため、早めのブレーキ操作を心がけてください。

エアコンの適切な使用/ステアリングヒーターやシートヒーターの活用

EVモードでは電気エネルギーによって冷房/暖房されます。

冷やしすぎたり、暖めすぎたりしないようにすると、電力消費を抑え、電費の向上につながります。エコ空調モードを使用すると、自動的に控えめなエアコン制御になります。

ステアリングヒーター/シートヒーターは、少ない電力で直接体を暖められる、効率のよい暖房装置です。

エアコンと併せて使用することで、設定温度を控えめにでき、電費/燃費の向上につながります。

タイヤ空気圧の点検

タイヤ空気圧が規定値より不足すると、電費/燃費が悪化する原因となります。

規定値より50kPa(0.5kg/cm2)不足した状態で数%程度悪化します。

高速道路のHVモードでの走行

EVモードで高速道路を走行すると、電力消費量が著しく増加します。

EV/HV モード切りかえスイッチでHVモードに切りかえることができます。

必要分のみの荷物の積載

100kgの荷物を載せて走行すると、約3%程度電費/燃費が悪化します。

空気抵抗も電費/燃費に大きく影響するため、ルーフキャリアなどの外装品は、使用しないときは取りはずしましょう。

また、冬用タイヤは走行抵抗が大きく、電費/燃費の悪化する原因ですので、必要がなくなったらすみやかに標準タイヤにもどしてください。

電費/燃費の把握

日々の電費/燃費を把握すると、エコドライブの効果が実感できます。

マルチインフォメーションディスプレイに表示される電費/燃費グラフなどを活用してください。