ここでは、車両に付属の普通充電ケーブルを使用して普通充電する手順を説明しています。充電設備を利用する際は、普通充電器(スタンド)の取り扱い方法もご確認ください。充電スケジュールが登録されているときは、[今すぐ充電]をON にしてから充電を実施してください。
プラグインハイブリッドシステムの駆動用電池を充電する
充電方法
この車は、次の方法で駆動用電池を充電することができます。
普通充電
ACコンセント(200Vまたは100V)と車両に付属している普通充電ケーブル、または普通充電器(スタンド)などで行う充電方法です。
充電開始時刻(または出発時刻)/曜日を設定しておくことで、ご希望の日時にタイマー充電を行うことも可能です。
バッテリーチャージモード
プラグインハイブリッドシステムをバッテリーチャージモードに切りかえることにより、ガソリンエンジンの作動によって発電した電気で、駆動用電池を充電することができます。
バッテリーチャージモードでの最大充電量は、普通充電での満充電量の約80%になります。
知識
- 急速充電
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この車両は、急速充電器での急速充電には対応していません。
- 充電電力
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この車両は最大約3kWの充電が可能です。
ただし、使用する普通充電器(スタンド)、または普通充電ケーブルによっては、充電電力が制限される場合があります。
充電時間の目安
駆動用電池の充電が完了するまでの時間は、供給電圧ごとに次のように異なります。
100V電源よりも200V電源の方が短時間で効率よく充電できるため、200V電源での充電をおすすめします。
知識
- 充電時間が長くなるとき
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次のような場合は、充電時間が通常より長くなることがあります。
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低温または高温の環境下にあるとき
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高負荷走行の直後などで駆動用電池の温度が高いとき
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ヘッドランプが点灯しているときなど、車両の電力消費量が大きいとき
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マイルームモードを使用しているとき
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充電中に停電したとき
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普通充電器(スタンド)で供給電力を調整しているとき
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外部電源の供給電圧が低下したとき
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車両を長期間放置したことなどにより、補機バッテリーの充電量が低下したとき
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駆動用電池ヒーターが作動したとき
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充電前に駆動用電池冷却が作動したとき
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接続先のコンセントなどに問題があるとき
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充電に連携した機能
この車両には、充電に連携する各種の機能が搭載されています。
マイルームモード
車両に普通充電ケーブルを接続した状態のとき、外部電源からの電力で、車両のエアコンやオーディオなどの電装品を使用できます。
駆動用電池ヒーター
外気温が低い場合、車両に普通充電ケーブルが接続されていると、駆動用電池が一定以上の温度になるように、自動で昇温します。
センターディスプレイの[充電]で[電池昇温]がONに設定されているときに作動します。
駆動用電池冷却
駆動用電池の温度が高いとき、車両に普通充電ケーブルが接続されていると、充電前に駆動用電池を冷却し、保護します。
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センターディスプレイの[充電]で[電池冷却]がONに設定されているときに作動します。
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100Vでの充電時には作動しません。
知識
- 駆動用電池の温度調整システム(駆動用電池ヒーター/駆動用電池冷却)について
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充電開始の時点で駆動用電池の温度が低いまたは高い場合にのみ、作動します。
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充電中以外でも作動する場合があります。
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タイマー充電時は、タイマー設定内容に応じて作動します。
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- 駆動用電池ヒーターについて
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駆動用電池ヒーターの作動中は、充電インジケーターが点灯します。
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車両から普通充電ケーブルをはずす、または普通充電ケーブルを接続したまま、およそ3日が経過すると、システムが自動で停止します。
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充電中に駆動用電池ヒーターが作動すると、通常よりも充電時間が長くなる場合があります。
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駆動用電池ヒーターの作動中に外気温が高くなったときは、充電モードで[出発設定]に設定した時刻よりも、充電が早く完了する場合があります。
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駆動用電池ヒーターの作動中に次の操作を行うと、駆動用電池ヒーターの作動が停止します。
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シフトポジションをP以外にしたとき
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駆動用電池が満充電の状態であっても、駆動用電池の温度によっては駆動用電池ヒーターが作動する場合があります。
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駆動用電池ヒーターが作動すると、駆動用電池の残量が低下するため、駆動用電池の残量を補うために再度充電を行うことがあります。
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再充電中に普通充電コネクターを取りはずすと、「充電コネクター操作により充電停止しました」と表示されることがあります。
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- 駆動用電池冷却について
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駆動用電池冷却の待機中、または作動中のときは、充電インジケーターが点灯します。
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駆動用電池冷却は、最大で約30分作動します。ただし、充電モードを[出発設定]に設定したときは、現在時刻から充電完了までの所要時間に十分な余裕がない場合、駆動用電池冷却の作動時間が短くなります。
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駆動用電池の残量が少ないときは、駆動用電池が高温であっても、駆動用電池冷却が作動しない場合があります。
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駆動用電池が満充電に近い場合、駆動用電池冷却が作動しない場合があります。
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駆動用電池冷却の作動中に次の操作を行うと、駆動用電池の冷却作動が停止します。
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ボンネットを開けたとき
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パワースイッチをOFF以外にしたとき
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[今すぐ充電]を実施したとき
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駆動用電池冷却は、駆動用電池と外部電源からの電力を利用します。
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駆動用電池冷却の作動中は、駆動用電池残量が一定の幅で増減し、通常の充電時のように駆動用電池残量が増加しません。
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駆動用電池冷却の作動中も、普通充電器(スタンド)からは充電中と認識されます。
よって、充電時間に応じて課金される普通充電器(スタンド)では、駆動用電池冷却の作動中にも課金が発生します。
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充電に関するアドバイス
この車両の充電機能を活用する方法や、充電に関する情報の確認方法などを説明しています。
出発前/ドライブ中など、車両の状況に応じて充電機能を使い分けると便利です。
お出かけの前に
EV走行するために、お出かけの前には普通充電で駆動用電池を充電しましょう。
タイマー充電機能を使えば、ご希望の出発時刻に合わせて自動で充電が完了するように設定することができます。
ドライブの途中で
ドライブ中に駆動用電池の残量が少なくなったら、最寄りの充電設備で駆動用電池を充電しましょう。近くに充電設備がない場合は、必要に応じてバッテリーチャージモードで駆動用電池を充電することができます。
帰宅したら
次回のドライブのために、駆動用電池を充電しておきましょう。
充電スケジュールを登録しておけば、深夜/早朝などのご希望の時間に駆動用電池を充電できます。なお、タイマー充電は、毎日、またはご希望の曜日の同じ時刻に、自動で充電されるように設定することも可能です。
充電に関する情報の表示の確認
車両のマルチインフォメーションディスプレイで、充電に関する各種の情報を確認できます。
充電中は
充電中に、パワースイッチがOFFの状態でいずれかのドアを開けると、現在の充電状態と充電完了までに必要な時間の目安が一定時間表示されます。
知識
- 充電中のメーター表示について
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充電中にパワースイッチをONにしたあと、マイルームモードを選択しない状態が約100秒間続くと、パワースイッチが自動でOFFになります。
充電が終わったあとは
充電終了後、パワースイッチがOFFの状態でいずれかのドアを開けると、充電結果についてのメッセージが一定時間表示されます。また、充電停止となる操作をしたときや、充電できない状況が発生した場合などには、メッセージが表示されます。
表示されたメッセージの指示に従って、それぞれ必要な操作を行ってください。
知識
- 充電が完了したときの表示について
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車両の充電が正しく完了したかどうかは、次のことで確認できます。
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充電ポートの充電インジケーターが消灯する
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パワースイッチがOFFの状態でドアを開けると、マルチインフォメーションディスプレイに「充電結果のお知らせ 充電完了しました」と表示される
接続する電源(100V/200V)やタイマー充電機能の使用に関わらず、上記のことが確認できれば正しく充電されています。
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普通充電のしかた
警告
- 充電するときの警告
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充電するときは、必ず次のことをお守りください。お守りいただかないと、思わぬ事故の原因となるおそれがあります。
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必ず充電に必要な要件を満たす電源に接続する
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充電前に普通充電ケーブル/電源プラグ/コンセントに変形/破損/水分/腐食/ほこり等の異物がないことを確認する
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充電前に普通充電インレットに変形/破損/腐食/ほこり等の異物がないか、または雪や氷が付着していないことを確認する
付着している場合は、普通充電コネクターを接続する前にしっかりと取り除いてください。
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普通充電インレットの端子部がぬれないようにする
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挿し込みがゆるくなったコンセントは使用しない
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過熱するおそれがあるため、普通充電ケーブルを束ねたり巻いたりした状態で充電しない
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普通充電コネクター/普通充電インレットの端子に針金といった金属製の鋭利なものでふれたり、手でふれたり、異物でショートさせたりしない
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屋外では必ず防雨形コンセントを使用する
防雨スイッチプレートを確実に閉めてください。閉まらない場合は、新しいプレートに交換してください。
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充電を中断するときは、普通充電器(スタンド)の取り扱い方法に従う
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充電中に発熱/発煙/異臭/異音などを発見したときは、ただちに充電を中止する
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コンセントが水没または雪に埋もれている場合は、電源プラグは挿さない
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雨や雪の中で充電を行うときは、ぬれた手で電源プラグの抜き挿しを行わない。また、コンセントや電源プラグをぬらさない
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落雷の可能性がある天候のときは充電を行わない
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普通充電ケーブルをドアやバックドアで挟まない
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普通充電ケーブルや電源プラグ/普通充電コネクター/コントロールユニットを車両で踏まない
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電源プラグはコンセントにいっぱいまで挿し込む
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延長コード/変換アダプターを使用しない
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普通充電システムを使用するときは、ボンネットを閉める
冷却ファンが急にまわり出すことがあります。ファンなど回転部分にふれたり、近づいたりすると、手や着衣(特にネクタイ/スカーフ/マフラーなど)が巻き込まれたりして、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
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普通充電ケーブルを接続しても、コントロールユニット上の電源インジケーターが点灯しない場合は、すぐに普通充電ケーブルを取りはずしてください。
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普通充電ケーブルの接続後、どこかに巻き付いていないか確認する
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- 充電時にコントロールユニット上のエラーインジケーターが点灯/点滅したとき
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電源経路に漏電が発生しているか、普通充電ケーブル/コントロールユニットに異常がある可能性があります。
普通充電ケーブルのコントロールユニット上のインジケーターが点灯/点滅したの記載内容を確認し、対処してください。対処してもエラーインジケーターが消灯しない場合は、ただちに充電を中止し、普通充電ケーブルを取りはずして、レクサス販売店にご連絡ください。そのまま充電を続けると、思わぬ事故の発生や重大な傷害につながるおそれがあり危険です。
- 充電器について
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リヤシートの下部に充電器があります。充電器については、次のことを必ずお守りください。お守りいただかないと、やけどや感電など重大な傷害におよぶおそれがあります。
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充電時は高温になります。やけどをするおそれがあるため、ふれないでください。
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分解/修理/改造しないでください。修理が必要な場合は、必ずレクサス販売店にご相談ください。
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注意
- 普通充電ケーブルや関連部品などを取り扱うとき
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普通充電ケーブルや充電関連部品などの損傷を防ぐため、取り扱いの際は次のことをお守りください。
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充電を中断/終了するときは、電源プラグを抜く前に普通充電コネクターを抜く
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普通充電ケーブルを抜くときは、普通充電コネクターがロック解除されていることを確認する
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普通充電コネクターの保護キャップ/普通充電インレットキャップを無理に引っ張らない
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充電中に普通充電コネクターを揺するなど振動を与えない
充電を停止することがあります。
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普通充電インレットに普通充電コネクター/ヴィークルパワーコネクタ以外のものを挿し込まない
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電源プラグをコンセントに抜き挿しするときは、必ず電源プラグ本体を持って操作する
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普通充電インレットキャップを鋭利なもので傷付けたりしない
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ケーブルが引っかかったり、絡んだ状態から無理に引っ張らない
絡んだ場合は、ほどいてから使用してください。
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普通充電インレットの改造/分解/修理などは絶対にしない
修理が必要な場合は、必ずレクサス販売店にご相談ください。
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- 充電時の注意
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普通充電インレットに電源プラグを挿し込まないでください。
普通充電インレットが故障するおそれがあります。
- 自家用発電機の使用について
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充電用電源に自家用発電機は使用しないでください。
安定した充電ができなかったり、電圧が足りず、普通充電ケーブルのコントロールユニット上のエラーインジケーターが点滅したりするおそれがあります。
- 充電設備について
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電力設備などが併設された環境では、ノイズにより安定した充電ができなかったり、電圧が足りず、普通充電ケーブルのコントロールユニット上のエラーインジケーターが点滅したりするおそれがあります。
- 充電器冷却用の吸入口について
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リヤシートの下には、充電器の冷却用吸入口があります。冷却用吸入口については、次のことをお守りください。お守りいただかないと、充電システムの故障につながるおそれがあります。
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シートカバーや荷物などで吸入口をふさがない
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吸入口にほこりなどがたまったときは、掃除機などで取り除く
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吸入口に水や異物を入れない
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吸入口周辺に多量の水をこぼさない
誤ってこぼしてしまったときは、レクサス販売店で点検を受けてください。また、点検を受けるまで充電を実施しないでください。
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知識
- 安全機能について
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普通充電コネクターを普通充電インレットに挿し込んだ状態でも、ロック解除ボタンを押しているあいだは、充電が開始されません。
なお、充電中に数秒程度ロック解除ボタンを押し続けると充電が中止されます。充電を再開したいときは、いったん普通充電コネクターを抜いてから再度、普通充電コネクターを挿し直して、充電ポートの充電インジケーターが点灯することを確認してください。
- 周囲の温度が低温または高温のとき
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充電が完了して駆動用電池残量計が満充電の状態になっていても、パワースイッチをONにすると残量表示がわずかに低下することがありますが、異常ではありません。
普通充電を開始する
- 普通充電ケーブルを用意します。
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普通充電ケーブルの電源プラグを外部電源のコンセントに挿し込みます。
必ず電源プラグ本体を持って、確実に奥まで挿し込んでください。
手元スイッチがある場合は、スイッチをONにしてください。
コントロールユニット上の電源インジケーターが点灯していることを確認してください。
コンセントや電源プラグへの負荷を軽減するために、電源プラグを挿しているときは、ひもなどを使って、コントロールユニットをフックなどに引っかけて使用してください。
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車両のドアをロック解除して、充電リッドを手で押して開けます。
充電リッドを開けると、普通充電インレット照明が点灯します。
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普通充電インレットキャップをはずし、充電リッド裏側のホルダーに固定します。
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普通充電コネクターの保護キャップをはずし、ケーブルにかけて固定します。
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普通充電コネクターを普通充電インレットに挿し込みます。
普通充電コネクターの下側にあるガイドの位置を合わせて、まっすぐにいっぱいまで挿し込みます。
「カチッ」 という音がして、普通充電コネクターが確実にロックされたことを確認してください。
普通充電コネクターを挿し込むと、自動的にロックされます。
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充電ポートの充電インジケーターが点灯していることを確認します。
充電インジケーターが点灯していないときは、充電が開始されていません。
充電インジケーターが通常の速さで点滅しているときは、充電スケジュールが登録されています。
充電が完了すると、充電インジケーターが消灯します。
充電完了前に何らかの理由により充電が停止したときも、充電インジケーターが消灯します。知識
- 普通充電ケーブルの接続後に充電ポートの充電インジケーターが点滅したとき
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充電スケジュールが登録されている状態になっており、充電を開始することができません。タイマー充電をキャンセルして充電を開始したいときは、次のいずれかの操作を行ってください。
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[今すぐ充電]をONにする
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充電インジケーターが通常の速さで点滅しているあいだに、接続した普通充電コネクターを取りはずして、約5秒以内に接続し直す
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- 充電しているとき
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パワースイッチをONにしてセンターディスプレイ上にエネルギーモニターを表示すると、エネルギーモニター上に普通充電コネクターが表示され、充電中の電気の流れが表示されます。
普通充電の完了後に道具を片づける
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車両のドアをロック解除して、普通充電コネクターをロック解除します。
ドアをロック解除すると、普通充電コネクターもロック解除され、普通充電インレット照明が点灯します。
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ロック解除ボタンを押しながら手前に引いて、普通充電コネクターを取りはずします。
充電中(充電インジケーターの点灯中)にロック解除ボタンを押すと、充電が停止します。
知識
- 普通充電コネクターをはずすとき
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ロック解除ボタンを押して、レバーが上がることを確認してから普通充電コネクターを手前に引いてください。
ロック解除ボタンを押してもレバーが上がらないときは、普通充電コネクターがロックされています。その場合は、スマートエントリー&スタートシステム、またはワイヤレスリモコンなどでドアのロック解除操作をし、普通充電コネクターをロック解除してください。
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普通充電コネクターの保護キャップを取り付けます。
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普通充電インレットキャップをはめ、充電リッドを閉めます。
充電リッドをロックするときは、車両のドアをロックします。
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長期間使用しない場合は、コンセントから電源プラグを抜きます。
必ず電源プラグ本体を持って抜いてください。
取りはずした普通充電ケーブルは、すみやかに片付けてください。
電源プラグを挿したままにするときは、1ヶ月に1回は電源プラグに汚れやほこりがないか点検してください。
警告
長期間使用しないときは、電源プラグを抜いておいてください。電源プラグやコンセントにほこり等の汚れがたまると、故障や火災などが発生するおそれがあります。
注意
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普通充電ケーブルは幼児や子どもの手の届かない場所で保管してください。
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普通充電インレットから普通充電コネクターを取りはずしたあとは、必ず普通充電インレットキャップをはめ、充電リッドを閉めてください。普通充電インレットキャップをはずしたまま放置すると、普通充電インレットに水や異物が入り、車両故障につながるおそれがあります。
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コンセントから電源プラグを取りはずしたあとは、普通充電ケーブルをほこりや水などがかからない安全な場所に保管してください。普通充電ケーブルを足や車両で踏んだりすると、普通充電ケーブルや電源プラグが損傷する原因となります。
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