自動車の塗装は、耐久性や仕上がりを目的として数層の重ね塗りが施されています。そのうち最も表面にあたるのがクリア塗装です。
一般的なクリア塗装は塗装面に艶を出して見栄えを良くする役割がありますが、マットクリア塗装はその艶を出さないようにすることで、独特の質感を表現しています。
この質感を少しでも長く保つためには、日常のお手入れや保管のしかたに気を配る必要があります。
自動車の塗装は、耐久性や仕上がりを目的として数層の重ね塗りが施されています。そのうち最も表面にあたるのがクリア塗装です。
一般的なクリア塗装は塗装面に艶を出して見栄えを良くする役割がありますが、マットクリア塗装はその艶を出さないようにすることで、独特の質感を表現しています。
この質感を少しでも長く保つためには、日常のお手入れや保管のしかたに気を配る必要があります。
断面
表面の拡大画像
断面
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イラストは説明のための例であり、実際とは異なります。
私たちが艶のあり/なしを感じるのは、物の表面に反射して私たちの目に入る光の量が関係しています。
一般的なクリア塗装は表面が平らで滑らかになっています。平らな面に当った光は、鏡に当った光のように一方向に正反射する量が多いため、目に入る光の量は多くなります。そのため、私たちの目には車のボデーに艶があるように映ります。
マットクリア塗装は、クリア塗料に艶消し剤を添加して表面に細かな凹凸をつけています。凹凸な面に当った光はいろいろな方向に拡散して反射するため、目に入る光の量は少なくなります。この効果によって、マットクリア塗装が施されたボデーは艶が消えたように見える独特の質感を表現しています。
お車の塗装表面に汚れが付着した場合は速やかに洗車してください。 (→マットクリア塗装の洗車のしかた(マットクリア塗装設定車))
表面に細かな凹凸があるため、一般的なクリア塗装よりもマットクリア塗装は汚れが付着しやすくなります。
そのまま放置すると、付着した汚れは塗装表面の隙間に入り込んでしまい落としにくくなります。また、凹凸のある塗装表面が平らに近づくことで艶が出てしまい、マットな質感が損なわれます。
そのため、こまめに洗車して、汚れたままにしておかないようにする必要があります。
通常の洗車で落ちない汚れを、マットな質感を損なわずに落とすためには、汚れを塗装表面ごと削り落とした後、部品全体を再塗装する必要があります。
詳細はレクサス販売店へご相談ください。
次のような汚れは落としにくくなるおそれがあるため、付着した場合は速やかに洗車することをおすすめします。
雨水、海水
砂ぼこり、花粉、火山灰
虫の死骸、鳥のふん
樹液、落ち葉、花びら
泥、雪、凍結防止剤
ガソリン、オイル、アスファルト
ワックスやコーティング剤は塗装を保護する被膜を形成します。マットクリア塗装では、この被膜が塗装表面の凹凸を埋めてしまいます。その結果、凹凸のある塗装表面が平らに近づくことで表面に艶が出てしまい、マットな質感が損なわれるおそれがあります。
普段から塗装面に傷をつけないよう十分にご注意ください。
一般的なクリア塗装では、細かな傷を補修するために塗装表面を研磨したり、タッチアップペイントで塗装したりします。
マットクリア塗装では、そういった方法で傷を補修すると塗装表面の凹凸が削られたり埋められたりして塗装表面に艶が出てしまい、マットな質感が損なわれるおそれがあります。
マットな質感を損なわずに傷を補修するには、部品全体を再塗装する必要があります。
車の塗装は紫外線や雨などの影響で自然に劣化します。少しでも長く塗装面を良好な状態に保つために、直射日光や雨風、地面からの湿気を遮ることができる舗装された車庫に駐車されることをおすすめします。
カーカバーを使用する場合は、内側の素材が塗装面を傷付けにくいもの(起毛、不織布など)をお選びください。カーカバーをお使いになる場合でも、地面からの湿気を遮ることができる舗装された場所に駐車されることをおすすめします。
お車のサイズに適合するカーカバーを使用してください。詳しくは購入された商品のメーカーにお問い合わせください。
駐車場所に応じて適切なカーカバーを使用してください。詳しくは購入された商品のメーカーにお問い合わせください。
天候やお車の状態によって、カーカバーの使用方法は異なります。使用方法を誤ると、かえって塗装に悪影響を与えたり、塗装面に傷が付いたりするおそれがあります。購入された商品に付属の取扱説明書をよくお読みになって正しく使用してください。
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