TSPS(Traffic Signal Prediction Systems:信号情報活用運転支援システム)は、ドライバーの認知・判断の遅れや誤りを低減するための運転支援機能です。信号の交通管制情報を、道路上に設置された光ビーコンから受信し、車の走行状態や受信情報から、必要に応じてドライバーに判断・操作を行うための客観的な情報を提供します。

TSPS(Traffic Signal Prediction Systems)を使用する

  • TSPSは警察庁が推進しているプロジェクトです。2014年からサービスが始まり、2020年時点で全国47都道府県で展開されております。

  • 本サービスの対象交差点などのTSPSに関するお問い合わせについては、VICS、ETC2.0(ITSスポット)、TSPSの問い合わせ先についてをご覧ください。

  • TSPSに関する規格は、UTMS協会によって策定されています。また、本製品はそれらに基づいて作られています。

警告

  • TSPS運転支援機能はあくまでも補助機能です。案内を過信せず、常に道路標識・信号表示や道路状況に注意し、安全運転に心がけてください。

知識

以下のようなときは、TSPS機能が作動しない場合があります。

  • ETC2.0ユニット(VICS機能付き)の上に物を置いたり、窓が汚れたりして、TSPS用路側装置との通信が遮られたとき

  • TSPS用路側装置に木の葉や雪などが付着して、通信が遮られたとき

  • 雨天時など、ワイパーが作動してTSPS用路側装置の通信が遮られたとき

  • TSPS用路側装置やETC2.0ユニット(VICS機能付き)に太陽光などが差し込んだとき

  • TSPS用路側装置の通信エリアに駐停車車両があり、通信できないとき

  • TSPS用路側装置の通信エリアに他の車両と並走して進入したとき

  • TSPS用路側装置や感知器、信号機など路側装置の機器メンテナンス作業や故障などによって、通信ができないとき、または誤った情報がETC2.0ユニット(VICS機能付き)に提供されたとき

  • TSPS用路側装置通過時の速度が著しく速いとき

  • TSPS用路側装置の近くに他の光ビーコンが設置されているとき

  • TSPS用路側装置の向きが変わってしまっているとき(台風など)

  • 車両始動直後にTSPS用路側装置を通過したとき

  • ETC2.0ユニット(VICS機能付き)に故障などがあり、受信した情報を正しく処理できないとき

  • ETC2.0ユニット(VICS機能付き)または車両を改造をしたとき

  • システムの誤差などでナビゲーションが現在地を特定できないとき

  • サービス対象地点の地図データがないとき

  • ナビゲーションのソフトウェアや地図データなどを更新中のとき

TSPSの表示設定を変更する

  1. [] > [VICS/ETC2.0/TSPS]の順にタッチします。
  2. 下記のTSPS設定項目にタッチします。
    タッチするごとに、ON/OFFが切りかわります。
    • [表示設定 TSPS信号待ち発進準備案内]:TSPSサービス信号待ち発進準備案内を表示します。

    • [音声/音設定 TSPS信号待ち発進準備案内音声]:TSPSサービス信号待ち発進準備案内の発話を設定します。

知識

  • 走行履歴のアップリンク[光ビーコン]がOFFの場合、本設定を切りかえることはできません。

光ビーコン走行情報のアップリンクの設定をする

走行履歴などの情報(走行位置の履歴や車両に関する情報など)をETC2.0ユニット(VICS機能付き)を通じて、TSPS用路側装置へ送ることができます。

  1. [] > [VICS/ETC2.0/TSPS]の順にタッチします。
  2. 走行履歴のアップリンク[光ビーコン]にタッチします。
    タッチするごとに、ON/OFFが切りかわります。

注意

  • 初期状態ではONに設定されています。

  • 本設定がOFFの場合、TSPSサービスは受けられません。

TSPSサービス 信号待ち発進準備案内

  • 案内マークについて

    • 案内マークは運転支援の対象区間内で表示されます。

    • 表示中の画面によっては、案内マークが表示されない場合があります。

  • 赤信号残時間表示について

    • 赤信号で停車したとき、信号待ち時間の目安をナビゲーション画面に表示します。

    • 信号待ち時間が短くなると、まもなく信号がかわることを示すマークを表示します。

    • []:待ち時間が90秒より長い場合

    • []:待ち時間が90秒以下の場合

    • []:まもなく信号がかわる場合

知識

  • サービス使用前に走行履歴のアップリンク「光ビーコン」をONかつ信号待ち発準備案内をONに設定したときに作動します。

  • サービス使用前にTSPS信号待ち発進準備案内音声をOFFすることで案内音声を停止できます。

  • TSPS用路側装置から送信される信号情報には信号機のサイクルに応じた有効時間があります。有効時間が経過すると、信号待ち発進準備案内ができなくなります。

  • 以下のようなときは、案内マークが表示されないことがあります。

    • 交差点付近の側道や駐車場など、TSPS用路側装置が設置された道路と並行する場所に停車しているとき

    • 運転支援の対象区間から離れているとき

  • 以下のようなときは、赤信号残時間表示が表示されないことがあります。

    • 停車していないとき

    • 停車時点で交差点から大きく離れているとき

    • 停車時点で赤信号の待ち時間が少ないとき

    • 信号機の制御方式(押しボタン式、感応式など)により、TSPS用路側装置から送信される信号情報が不確定なとき

    • TSPS用路側装置から停車した交差点の信号情報が配信されていないとき

    • 信号情報の有効時間を過ぎてしまったとき

  • 以下のようなとき、実際の信号表示と異なる場合があります。

    • GPSなどナビシステムの誤差があるとき

    • TSPS用路側装置から送信される情報に誤差があるとき

    • TSPS用路側装置から送信される信号情報によっては、黄信号および矢印信号も赤残秒数に含まれる場所があります。

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