車両後方カメラの映像をミラー内のディスプレイに表示する装置です。

切りかえレバーを操作することで、鏡面ミラーからデジタルインナーミラーに切りかえることができます。

ヘッドレストや荷物、リヤサンシェードなどで視界をさえぎられずに後方を確認することができるため、優れた後方視認性を確保できます。また、リヤ席を映さないことで乗員のプライバシーを保護することができます。

警告

次のことをお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

デジタルインナーミラーをお使いになる前に
  • 走行前に必ずミラーの調整を行ってください。(→調整するには

    • 鏡面ミラーモードに切りかえて、鏡面を後方が正しく映る位置に調整する

  • デジタルミラーモードに切りかえて、ディスプレイに表示される映像を調整する

  • ディスプレイに表示される映像と鏡面ミラーに映る範囲は異なりますので、あらかじめ違いを確認してください。

システムの構成部品

  1. カメラインジケーター
    カメラが正常に作動していることを示します。
  2. アイコン表示エリア
    調整アイコン(→ディスプレイの調整(デジタルインナーミラーモード))などが表示されます。
  3. 選択スイッチ
    ディスプレイの調整を行います。
  4. メニュースイッチ
    調整アイコンの表示や、調整アイコンの選択を行います。
  5. 切りかえレバー
    デジタルミラーモードと鏡面ミラーモードの切りかえを行います。

モードを切りかえるには

切りかえレバーを操作することで、デジタルミラーモードと鏡面ミラーモードを切りかえることができます。

  1. デジタルミラーモード
    車両後方の映像を表示します。
    ディスプレイにが表示されます。
  2. 鏡面ミラーモード
    映像が消え、鏡面ミラーとして使用できます。

知識

デジタルミラーモードの作動条件

エンジンスイッチがイグニッションONモードのとき

エンジンスイッチをイグニッションONモードからOFFまたはアクセサリーモードにすると、数秒後に表示が消えます。

デジタルミラーモードについて
  • ミラーの反射や汚れ、カメラに水滴や雪が付いているなどでディスプレイに表示される映像が見えにくい場合や、後続車のランプのちらつきや圧迫感が気になる場合は、鏡面ミラーモードに切りかえてください。

  • トランクが開いているときは、デジタルインナーミラーの映像が正しく表示されません。走行前に必ずトランクが閉まっていることを確認してください。

  • ディスプレイが反射して見えにくい場合は、サンシェードを閉めてください。

  • 夜間など暗いところでは、次のような現象が発生することがありますが、異常ではありません。

    • 映像の色と実際の色が異なって見える

    • 後続車のランプの高さなどによっては、後続車の周囲が白くぼやけて見える

    • 周辺を明るく見せるために映像が自動的に調整されることにより、特有のちらつきが発生する

      映像が見えにくい場合や、ちらつきが気になる場合は、鏡面ミラーモードに切りかえてください。

  • デジタルインナーミラー本体が発熱することがありますが、異常ではありません。

  • 体調、年齢などにより、ディスプレイに表示される映像に焦点が合うまで時間がかかる場合があります。焦点が合わせづらいと感じたときは、鏡面ミラーモードに切りかえてください。

  • 主に同乗者がディスプレイを凝視すると、車酔いを起こす恐れがあります。

システムに異常が発生したら

デジタルミラーモードの使用中に図で示すシンボルが表示された場合は、システムに異常があるおそれがあります。しばらくすると表示は消えますが、レバーを操作して鏡面ミラーモードに切りかえ、レクサス販売店で点検を受けてください。

調整するには

ミラー本体の上下調整

運転姿勢に合わせてインナーミラーの高さを調整することができます。

鏡面ミラーモードに切りかえて、インナーミラー本体を持って、上下方向に調整する

ディスプレイの調整(デジタルインナーミラーモード)

すべての調整アイコンを変更できます。

  1. メニュースイッチを押す
    調整アイコンが表示されます。
  2. メニュースイッチを押して設定変更したい項目にカーソルを合わせる
  3. 選択スイッチのまたはを押して設定を変更する
    約5秒以上スイッチの操作をしなかったときは、調整アイコンの表示が消えます。

    調整アイコン

    設定内容

    ディスプレイの明るさを調整することができます。

    ディスプレイの表示映像を上下に調整することができます。

    ディスプレイの表示映像を左右に調整することができます。

    ディスプレイの表示映像の傾きを調整することができます。

    ディスプレイの表示映像を拡大縮小することができます。

    自動防眩機能のON/OFF を切りかえることができます。

    ONにすることで、後続車のヘッドランプのまぶしさに応じて反射光を自動的に調整します。

    エンジンスイッチをイグニッションONモードにしたときは、常に自動防眩機能がONになっています。

    ※:

    鏡面ミラーモード使用時の機能ですが、デジタルミラーモード使用時にも設定できます。

自動防眩機能のON/OFF 切りかえ(鏡面ミラーモード)

鏡面ミラーモードの自動防眩機能のON/OFF を変更できます。変更はデジタルミラーモード使用時、鏡面ミラーモード使用時のいずれからでも行えます。

  • デジタルミラーモード使用時

  • 鏡面ミラーモード使用時

    1. メニュースイッチを押す
      調整アイコンが表示されます。
    2. メニュースイッチを押してにカーソルを合わせる
      設定画面が表示されます。
    3. 選択スイッチのまたはを押して自動防眩機能のON/OFFを切りかえる
      約5秒以上スイッチの操作をしなかったときは、調整アイコンの表示が消えます。

知識

ディスプレイの調整について(デジタルミラーモード)
  • ディスプレイ表示の調整を行うと、映像がゆがむ場合がありますが故障ではありません。

  • ディスプレイ表示が明るすぎると、目が疲れることがあります。適度な明るさに調整してください。目が疲れた場合には、鏡面ミラーモードに切りかえてご使用ください。

  • ディスプレイ表示の明るさは、車両前方の明るさに合わせて自動でかわります。

センサーの誤作動防止

センサーの誤作動を防ぐため、センサーにふれたりセンサーを覆ったりしないでください。

警告

次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

走行中の留意事項
  • 走行中は、デジタルインナーミラーの位置やディスプレイに表示される映像を調整しないでください。
    デジタルインナーミラーの操作スイッチは、安全な場所に停車して操作してください。
    走行中に操作すると、ハンドル操作を誤るなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

  • 必ず車両周辺の状況を直接確認してください。

デジタルミラーモード使用時は、ディスプレイ上に映る車両や障害物が実際の大きさと異なる場合があります。後退時は、必ず後方や周囲の安全を直接確認しながら運転してください。また、夜間など暗いところで後続車が接近したときは、周囲が暗く映る場合があります。

火災を防ぐために

異臭や煙等が出た場合はただちに使用を中止し、レクサス販売店で点検を受けてください。そのままご使用になると、思わぬ事故につながる恐れがあります。

お手入れについて

デジタルインナーミラーのお手入れについて

ミラー表面が汚れていると、映像が見えにくくなることがあります。
あらかじめ、乾いたやわらかい布などで汚れをそっとふき取ってください。

カメラのお手入れについて

カメラに水滴、雪、泥などの異物や汚れが付着していると、鮮明な画像を見ることができません。この場合、大量の水でカメラの汚れを流し、水で湿らせた柔らかい布でカメラレンズをふき取ってください。

ワイパースイッチを操作することで、カメラレンズを洗浄することもできます。(→ワイパー&ウォッシャー)

知識

カメラについて

デジタルインナーミラーのカメラは、図の位置にあります。

注意

デジタルインナーミラーの故障や誤作動を防ぐために
  • シンナー、ベンジン、アルコールなどの薬品でミラー本体を拭かないでください。変色や劣化のほか、ミラー表面を傷つけるおそれがあります。

  • ミラー本体にライターなどの火気を近づけないでください。破損や車両火災の原因となります。

  • ミラー本体の取り外し、分解、改造はしないでください。

カメラの故障や誤作動を防ぐために
  • デジタルインナーミラーが正常に作動しなくなるおそれがありますので、次のことにご注意ください。

    • カメラ部を強くたたいたり、ものをぶつけるなど、強い衝撃を与えないでください。カメラの位置、取り付け角度がずれるおそれがあります。

  • カメラ部は取りはずし・分解・改造をしないでください。

  • カメラレンズを洗うときは、大量の水でカメラの汚れを流した後、水で湿らせた柔らかい布でカメラレンズをふき取ってください。

    カメラレンズを強くこするとカメラレンズが傷ついて、鮮明な画像を見ることができなくなるおそれがあります。

  • カメラのカバーは樹脂ですので、有機溶剤・ボディワックス・油膜取り剤・ガラスコート剤などを付着させないでください。付着したときは、すぐにふき取ってください。

  • 寒いときにお湯をかけるなどして急激な温度変化を与えないでください。

  • 洗車時に高圧洗浄機でカメラやカメラ周辺に直接水を当てないでください。強い水圧により衝撃が加わり、装置が正常に作動しなくなるおそれがあります。

  • カメラ部をぶつけたときは、カメラの故障などのおそれがあります。
    早めにレクサス販売店で点検を受けてください。

故障とお考えになる前に

デジタルミラーモード使用時に下記のような症状で気になったりお困りになった時は、考えられる原因と処置を参考に、もう一度確認してください。

処置をしても直らないときは、レクサス販売店で点検を受けてください。

症状

考えられる原因

処置

ディスプレイに表示される映像が見にくい。

ミラー表面が汚れている。

乾いたやわらかい布などで汚れをそっとふき取ってください。

強い光(太陽やヘッドランプの光など)がデジタルインナーミラーにあたった。

鏡面ミラーモードに切りかえてください。(ムーンルーフからの光があたっているときは、サンシェードを閉めてください。)

  • 夜間など暗いところで使用した。

  • テレビ塔・放送局・発電所など、強い電波やノイズが発生する場所の近くで使用した。

  • カメラ付近の温度が高い、または低い。

  • 外気温が低い。

  • 雨天時など湿度が高い。

  • 太陽やヘッドランプの光が直接カメラのレンズにあたった。

  • 蛍光灯、ナトリウム灯、水銀灯などの照明の下で使用した。

  • 排気ガスが映り込んでいる。

鏡面ミラーモードに切りかえてください。

(カメラおよびその周辺環境が改善されてから、再びデジタルミラーモードをご使用ください。)

ディスプレイに表示される映像が見にくい。

カメラのレンズに水滴、雪、泥など異物や汚れが付着している。

  • ウォッシャーで汚れを洗い流してください。(→ワイパー&ウォッシャー

  • 鏡面ミラーモードに切りかえてください。

  • 大量の水でカメラの汚れを流した後、水で湿らせた柔らかい布でカメラレンズをふき取ってから、再びデジタルミラーモードをご使用ください。

ディスプレイに表示される映像がずれている。

トランクが完全に閉まっていない。

トランクを閉めてください。

カメラ部に強い衝撃が与えられた。

鏡面ミラーモードに切りかえて、レクサス販売店で点検を受けてください。

ディスプレイ上にが表示され、ディスプレイに表示される映像が暗くなった。

システムに異常が発生した。

鏡面ミラーモードに切りかえて、レクサス販売店で点検を受けてください。

ディスプレイ上のが消灯した。

ディスプレイ上にが表示された。

デジタルインナーミラーの温度が非常に高い。

(徐々にディスプレイ上が暗くなり、その後も温度が上がり続けると映像が消えます。)

ミラーの温度を下げるために、車室内の温度を下げることを推奨します。

(ミラーの温度が下がるとが消えます。)

ミラーの温度が下がってもが消えない場合は、鏡面ミラーモードに切りかえて、レクサス販売店で点検を受けてください。

切りかえレバーが正常に作動しない。

切りかえレバーに異常が発生した。

鏡面ミラーモードに切りかえて、レクサス販売店で点検を受けてください。

(メニュースイッチを約10秒間押し続けることで、鏡面ミラーモードに切りかえることができます。)

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